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R4.9.13 第6回枝光第二区Bousai会議を実施いたしました。
今回は、反省というか、とても学んだことがありました。
常々、より前へ、より新しく、という気持ちで臨んでいるつもりでしたが、ぼく自身、足りていなかったことを猛省しています。
後程、詳細を書きます。



枝光第二区Bousai会議とは

ハザードマップに色のつくような区域は無いものの、
急傾斜で狭い街並みに、古い家屋や空き家が多くあるこのまち。

住民主体の防災まちづくりに昨年度から踏み込んでいます。

従前から実施していた『まち歩き』では、少しずつですが、空き家対策の改善や、危険個所の認識共有などが進んでいます。

7月には、まち歩きに防災要素を追加しましょう!というテーマ設定をしていました。

まち歩きにおいて、災害の起こりうる危険個所のチェックはもちろんのこと、
連絡のつく人orつかない人。
災害時にサポートが必要な、いわゆる要支援者となる人。
そうした『人』の情報をマップに落とし込んでいきましょう。ということに。

民生委員さんの担当区域で複数の町内会を合わせた『チーム』で対応していきます。

掲げたテーマ・宿題を実施できたチームもあれば、できなかったチームもあります。

やる気の問題はあるかもしれません。
実力の問題もあるのかもしれません。

でも、よく耳を澄ましてみると、皆さん、地域の『人』のことをよくご存知なんです。
地図に落とし込む『作業』だけができていなかったような感じでした。

ぼくからの提案を含めたテーマ設定が悪かったのかなぁと反省もしました。


台風第11号の振り返り・地域のチカラ

9月上旬に迫ってきた台風第11号。
当初の予報よりも、西へ西へ逸れてくれ、結果的には北九州市は暴風域に入ったかどうかというような感じでした。
幸いにも、このまちにも大きな被害はありませんでした。

その台風を振り返って、どのような対応をされたのか、お聞きしました。

・市民センター内に、感染対策&プライバシー対策にて、テントを設営し、避難者を受入れたこと。

・ご近所に声をかけて、市民センターへの避難を促したこと。

・目の不自由な方に声をかけたら、そうだねとタクシーに乗ってどこかへと避難された方もいた。

・お一人暮らしの高齢者に声をかけると、「家でじっとしている」と返事をもらったとのこと。

このような事例をお聴きすることができました。


また一方で、「声をかけられずにいた」ということもあったのかなと思います。
とんでもない台風が接近してきたときに、声をかけあえる『きっかけ』になるような『ルールづくり』を進めていきたいと思っています。
これはぼくからの提案・宿題とさせていただきました。

『ルールだから声かけています。台風が来るので気をつけてくださいね』
この枕詞があると言いやすいと思います。
声をかけられた人の行動はどうあれ、声をかけてあげたこと、声をかけられたことで、意識が向いたり、課題や心配事が相談できたりもするのかなと思います。

声かけの効果。
地域のチカラ。
だろうと思います。

そんな防災まちづくりの支援をしていきたいと思っています。



コロナ禍でも防災を、前へ

Bousai会議においては、校区単位を基本とした話し合いの場です。

もちろん、校区の全員が参加できるはずもなく、各町内や団体の代表者による構成が主なものです。

会議の場だけでは、事細かなことが決まりませんので
例えば、その町内でどう対応するかというのは、『宿題』にします。

また、次の会議では踏み込んだ内容をお持ちいただいて、次のステップへと進むというような組み立て式の構成となっています。

前述の内容もそうなのですが、
この宿題が、コロナ禍においてとても大変なようです。

コロナ前にも、課題となっていました。
町内会などに議論をする機能はなかなか無く、宿題にされても町内会長ひとりが考えてお持ちするケースも散見されました。
それでもBousai会議をやってるんだからと、お尻をたたく手法で進んできました。

これが、コロナ禍でさらに大変になりました。
イベントごともないから、わざわざ周知することは無いし、集まる理由もない。
町内で集まる場も感染対策などから自粛する、というような状況です。

これまでと同じような『宿題形式』はコロナ禍では通用しませんでした。
これがぼくの反省のひとつ目です。

では、仕方ないね、で済ませて良いものか。
これがぼくの反省のふたつ目です。

Bousai会議の場では、そうだ、そうだと、皆さん意識や関心を高めて、前に進んでいるように感じます。
でも、手ごたえがない。
実際には、会議の場以外には進んでいないという状況。

『実りのある何か』が必要だったのです。

そこで、校区自治会長でもあり、ひとつの町内会長でもある宮地会長が立ち上がりました。

独自の『アンケート』をつくって、各世帯に配布して、回収されたそうです。
その詳細について、皆さんに教えてくださいました。

アンケートはシンプルな構成にしており、回答するにはとても分かりやすいです。
災害時に、避難するかどうか、支援が必要かどうか、避難するならどこか。

提出いただいたら、集計表にまとめていきます。

リスト化されることで、課題が浮き彫りになっていきます。

住民意識が見えるとともに、
どこに避難したいのか、
どれぐらい助けが必要な人がいるのか、
可視化されていきました。

これは『調査』の段階ではあるものの、
課題対策へ向かう、絶対的な一歩になるはずです。

課題をみんなと共有することで、次の対応についてアイデアが出てきます。
人材が集まってきます。

『コロナ禍で何もできない』は大間違いでした。

ポストインでアンケートを配布し、
課題をテーブルに広げること。

これはコロナ禍でも進めることができた手法でした。


宮地会長の発案されたこの作戦は、
チーム内の別の2つの町内会に伝播し、同様の対応を始めているそうです。

Bousai会議の場で、皆さんに紹介いただいたことで、校区内の別のチーム・町内へと、この手法が広がっていくことと期待します。


本来であれば、コーディネーターとして入り込んでいるぼくなんかが、こうしたことをご提案しなければならないのですが、
いつも地域を思い、積極的に活動する宮地会長の熱意には、ぼくは到底及びませんでした。
これがぼくの最大の反省です。

縁の下の力持ち的に、手は動かさず、地域の主体的な活動を支援するのが最高のコーディネートではあるので、その意味では成功か?(笑)
いやいや、考えが及んでいなかったのでダメです。

いずれにしても
こうした地域の熱量をさらに高め、
声をかけ合えるまちづくりへと支援させていただきたいと思っています。


また、とんでもない台風が近づいています。
前回よりももう一歩進んだ対策がとれるでしょうか。
声をかけてみようと思います。


今日もご覧いただきありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>
おお、季節感同じですね。
タイムリーな記事~☆


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