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イマドキ部下・後輩の育成方法
昨日、ぼくの職場での「安全衛生委員会」がありました。
これは義務的に毎月実施している委員会で、それぞれ小規模な単位の職場から数名が集まって研修や意見交換をするものです。
この委員会は、毎月、義務的に実施するが故に、おそらく他の職場では毛嫌いされているのではないでしょうか?(笑)
めんどくさい、帳面消し的な感じは大いにあるでしょう(笑)
でも、ウチの職場の自慢と言えるほどです。
ウチの安全衛生委員会はめっちゃ面白いです。いつも。
今回も面白かったのでアウトプットしてみたいと思います。
今回は、委員の一人が、福岡市で実施された2日間の専門研修に参加してきたので、その伝達と位置付けて皆さんに共有していただき、その後、意見交換しました。
職場の安全や衛生を保つうえで、様々なテーマがありますが、
その中でも『ハラスメント』について、特筆して取り上げていただきました。
そのなかでも、『コーチング』についての話が主だったものでした。
ぼくたちの職場では、団塊の世代の大量退職期に伴いまして、ちょうどぼく自身の世代ですが、若い世代の大量入職期がありました。
ぼくの年代から下の世代はずっと多くって、若い職員が多いというのがうちの組織の構造です。
いわゆる、『イマドキ』の若者たちが多くいるわけですが、
もちろん、上司や先輩がたから、部下や後輩の育成はとても課題視されています。
さらには、そんな若い世代のなかでも、部下や後輩の育成に悩んでいるという実態もお聞かせいただきました。
世代全体を言い表すのは難しい事ですが、全体的な世代感覚としては、
ちょっと厳しくすると倒れてしまったり。
「ハラスメントだ!」というハードルだったり。
昨日、聞いていて納得したのは、
「分かったか?」⇒「はい!」
でも、実は分かっていない。
でも、『何が分からないのかが、分からない』というものです。
オレの背中に付いて来い!!
オレの背中を見て育て!!!
というような世代ではないですよね(笑)
現代風の育成術、コーチングについては、とても丁寧なものだと感じました。
まず、しっかりと、具体的に、事細かに教えてあげないと、何が何だか分からないというものです。
全く、真っ白なキャンパスと思って、いったん全て指導しなければならないということですね。
しっかりと手を握ってあげて教える。
まぁめんどくさいんでしょうが(笑)
赤ん坊も、何も持たずに生まれてきます。同じでしょうね。
成長の過程を褒めてあげる、評価してあげることも忘れずに。
何ができて(理解していて)、何ができない(理解していない)のか。
把握・テストすることも重要です。
できていることを称え、できていないところを補う。そんな関係性でいたいですね。
特に、日頃のコミュニケーションでは、『復唱』してもらうことが重要です。
上司「こうして、ああして、こうするんだ、いいな、わかったか?」
部下「はい」
これは分かってないですね(笑)
部下「つまり、まずこれをして、次にこうして、ここはこうする感じで大丈夫ですか?」と復唱させれば、
上司「おぉ!完璧!また分からんやったら話そう!」となるわけですね。
いつも体育館で見守っている小学生の娘たちのバスケがすぐに連想されます。
コーチ「ええか!分かったの!?」
小学生「はい〜」
個別に呼んで聞いています。
ぼく「いま、コーチは何て教えてくれたの?」
小学生「・・・?」首をかしげています(笑)
聞くだけじゃ分かってないんですね(笑)
何人かに復唱してもらった方が良いですね。
『いまの話した今後の対応について、自分なりの言葉にして、ぼくに説明してみて?』
そんな風に問いかけたいですね。
『いま話した注意する点について、自分なりにどこを気を付けようと思った?』
『課長からさっきアドバイスされよったけど、自分なりに改善しようと思ったことはあった?』
『問い方』を工夫したいですね。
ぼくも気にかけて取り組んでみたいと思います。
さらに議論になって面白かったのは、さすがウチの安全衛生委員会です。
イチから10まで、手取り足取り、エブリシング教えていくのが、イマドキのコーチング。
でも気になることがあります。
そんな風に、知識や技術を伝承して、金太郎飴みたいに、上司・部下のコピーをつくっていくわけですが、
必ず衰退・減少していくものだろうと思います。
10教えても、どうやっても、どれだけスペシャルでも、9ぐらいしか伝わらないんだと思います。
ということは、必ず尻すぼみになっていくんだろうと思います。
いつも、ぼくが提唱している『協働』とは違うものですね。
その人なりの『カラー』を主体的に発揮していっていただくことが、まさに『多彩』なチームをつくっていくわけですね。
この相反するような話ですが、
やはり上手くミックスしていくことが重要であるという話になりました。
きちんと共有・伝承していかないといけない部分と、さらに創造・発展させていく部分を共存させていくことや、
だから故に、お互いの得意分野を伸ばして、チームとして強くなっていくことを、チーム内で共有していくことが重要との話になりました。
スゴイですね!!!
そんなことまでが共有できているチームで育つ部下や後輩は、きっと素晴らしい人材に育っていくと思いました。
これぞコーチングという感じがしました。
しっかりと見守る部分。
大切なところは手をとって、そして並走して、クリアしていく。
そして、任せるところは任せて、新しい時代の色合いをつけていってくれるかもしれません。
イマドキ風コーチングを学んだように思います。
今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。
冒頭のイラストは、朱夏|noteさんの作品を使用させていただいています。いつも、ありがとうございます。
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