ライフプランセミナー
一昨日と昨日の2日にわたって、
北九州市職員向けの『ライフプランセミナー』という研修会で、
わずか20分ほどなのですが、
ぼくが講師となり『地域活動』について講義をすることとなりました。
公務の職種としては、畑違いにも関わらず、誰が推薦していただいたのか分かりませんが、とても光栄に感じて、講義を担当させていただきました。
このライフプランセミナーは、自己啓発に関する研修で、人生の中においての年齢におけるキャリアプランや、お金や家族のライフステージなど、先々を見越した目標や設計を立てる研修です。
ぼくも、以前に受講させていただいたことがあります。
どれぐらいの年齢になったときに、どんな職位でどんな仕事がしたいのか。
あと何年ぐらいすれば、家族が何歳になって、どれぐらいお金が必要になるのか。
特に、子どもの成長に伴う学費や生活費の必要額。
そして、親の年齢による介護や、自分や配偶者の年齢に応じた趣味の楽しみ方など。
人生設計をしっかりと立てて、後悔で出遅れの無い生活をしていってほしい!というような研修です。
そのカリキュラムの一部分で、『地域活動』や『ボランティア活動』について、生活のひとつの目線という事で、組み込まれています。
たしかにぼくが受講したときもありました。
当時は、「北九州市自治基本条例」に関する解説があった程度で、具体的な活動内容などはお聞きしなかったように思います。
それが何歩か進んだような感じで、
ぼくへのオーダーは、町内会をはじめとした地域活動について、自身の経験をもとに話してほしいとのことでした。
この話題に関して、ぼくが公務の傍ら活動している『NPO法人好きっちゃ北九州』には2つの特徴がマッチすると思いました。
ひとつは、
ぼくたち好きっちゃ自身が、市職員が半数ほどを占めるということ。
つまり受講者皆さんの同僚や仲間が、メンバーとして活動しているということですね。
もうひとつは、
『地域活動』に入っていく『市民活動(NPO)』であるということです。
『地域活動』というのは、そのまち、その土地での、面的な活動です。
フィールドが定められていて、そのまちの中での活動が地域活動です。
町内会や校区での行事や活動は、これにあたります。
一方で『市民活動』というのは、ぼくたちNPOでの活動が代表的ですが、いわば、好き勝手やっている活動とも言えます。自分たちのやりたい活動をやっていて、エリアやフィールドは定まっていないことが多いです。つまり、場所じゃなく『ジャンル』で活動しています。
その点、ぼくたちNPO法人好きっちゃ北九州は、『地域活動』の領域をより活性化していきたいという目的・目標の市民活動(NPO)です。
なので、ぼくは、自分の経験を通して、地域活動・市民活動の双方の目線を早口でお話させていただきました。
公務において、行政での仕事をしていると、
官-民、公-私という2極のなかで、解決しなければならないことばかりです。
何か課題があったとして、
「それは行政が対応します」と言うのか
「それはご自身で対応してください。もしくは民間さんで対応してください」と言うような、
どちらかで線を引かざるを得ません。
そんななか、もうひとつの領域があれば良いなと思います。
それが『共』の存在だと思います。
行政が…とか、自分で…とかでなくって、『みんなで』やろう!という領域です。
地域での困りごとがあるとします。
行政にやってもらうのか、自分個人でどうにかするのか?
いやいや、例えば町内会でどうにかしよう!っていうものです。
PTAなんかもまさにこの領域ですね。
この『共』の領域で支えられていたこと、素晴らしかったこと、現在でも続いているものはたくさんあると思います。
ぼく自身、社会課題や、より素晴らしい北九州をつくっていくうえで、公務での限界を感じ、NPO法人を立ち上げました。
地域のなかで、自分自身が参画し、このまちのなかでつくりあげていくものもあると思います。
そういう目線をもって、地域活動や市民活動への興味・関心を抱いていただき、少しだけでも関わりを持っていただけたら良いなと思います。
最後のまとめで、以下の2つのスライドでお話をしました。
地域の中での心配ごと。
例えば、仕事を退職して、初めて地域活動に出ていっても、以前の仕事の功績など何の関係もありません。地域に出ればただの人だし、繋がりが薄いと溶け込んでいくのも大変です。
少しずつでも若いうちから関わりがあると良いなと思います。
地域活動は面的なものであるが故に、人が変わらなかったり、そのまち特有の変な風習があったりするのもたしかです。
ちょうど良い距離感で関わっていくことも選択せざるをえないことも、誰しもにあるでしょう。
地域活動だけでなく、ぼくたちのような市民活動も、様々なジャンルで実施されています。
そうしたところに参画していくことも、おおきな意味で、このまちや社会をつくっていくことになろうかと思います。
今日もご覧いただきありがとうございます。
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