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14年ぶりに訪れたシチリアのカターニャ
9月の半ばにカターニャに住む友だちから「50歳の誕生日パーティーをするから、家族みんなで来ない? 」と誘われたのですが、娘は学校の宿題があるから行けないと言うし、毎日仕事で遅くまで働いている主人もあまり乗り気ではないし。
友だちはわたしがカターニャに住んでいた20年前からの親友で、わたしが日本に一時帰国していた時に、日本まで遊びに来てくれたこともあり、私たちの結婚式にも来てくれたし、どうしても会いに行きたい気持ちでいっぱいでした。
行こうかどうかとても迷った末に家族3人では無理だけれど、私一人なら土曜日に行って、日曜日に帰れば何とかなりそうだと、行くことに決めたのでした。 お留守番をしてくれた主人と娘には感謝です。
10月の最後の土曜日にミラノから飛行機でカターニャまで行ってきました。朝4時に起きて小雨が降る中、マルペンサ空港まで車で主人が送ってくれました。
約2時間のフライトの後カターニャの空港に降りると、笑顔の友だちと青空が迎えてくれました。
空港から彼女の車で海岸沿いにあるバールに朝ごはんを食べに。友だちはわたしがカターニャに住んでいた時に一緒によく行ったAci Trezza までドライブしてくれました。夏に逆戻りしたようなヴァカンス気分で注文したのはグラニータとブリオッシュ。
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わたしはレモン、友だちはアーモンドとコーヒーのグラニータを注文しました。
ふわふわの丸いブリオッシュと一緒に食べます。
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グラニータの朝食の後、海岸沿いを二人でぶらぶらしていたら、ボートに乗りませんか? と観光客目当ての客引きが来て、 「ウリッセの洞窟まで行くよ」と。 わたしはあまり乗り気ではなかったのだけれど、友だちは「せっかくだから乗ろうよ!」と。 他の8人ほどのバカンス客と一緒にボートに乗ることのなりました。
遠い昔、高校で世界史の時間に習った記憶があるホメロスの叙事詩 「オデュッセイア」。 吟遊詩人のホメロスは古代ギリシャ人で、 その頃現在のカターニャを含むシチリアの東部や南イタリアには古代ギリシャの植民都市がありました。
「オデュッセイア」の主人公のオデュッセウスはラテン語では Ulixes(ウリクセス)イタリア語ではウリッセ Ulisse(英語でユリシーズ)という名前ですが、「オデュッセイア」の中に登場する1つ目の巨人キュクロープスの名前がついた島々 (Isole Ciclopi) が、カターニャの隣の町Aci Trezzaの海岸にあります。
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今回2日ともカターニャからは見えませんでした。
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ボートに乗った後は、急いでカターニャにもどり、カターニャの山登り仲間と待ち合わせのレストランへお昼ごはんを食べに。 楽しいひと時を過ごしました。
その夜の友だちの誕生日パーティーには何と60人も招待客が。 親しい友人たちに囲まれて、50歳の誕生日をお祝いする友だちは本当に嬉しそうでした。
今回はたった2日の滞在で、友達みんなに会うのはどうしても無理なので連絡せずにまたミラノに帰ることになったのですが、次に行くときはもっとゆっくりして、できるだけ たくさん友達に会いたいと思いました。
連絡しなかったみんな、ごめんなさい。
2日ともエトナ山が見えずじまいで、ちょっとがっかりしていた私に空港まで送ってくれた友だちが「きっと飛行機から見えるよ」と言ってくれました。
帰りの飛行機が空港から飛び立つと、飛行機の窓の外に本当にエトナ山の頂上がちらりと見えました。わたしの席は通路側だったのでいい写真は撮れなかったのですが。
またね、Etna! 今度は登りに来るからね。
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最後まで目を通してくださった皆さま、ありがとうございます。