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 喧嘩するほど仲が良い

 という言葉があります。人は年を重ね社会に出て様々な関係性を築く中で、いつしか本質的な意味において「相手と向き合うこと」をやめていく傾向にあるのかもしれません。

 私は以前友人に「相手に期待することは間違っている」という言葉をかけられたことがあります。それはある意味では「真」であると私も思います。相手への見返りを求める気持ちは、下手をすれば相手を「利用」する不純な気持ちと繋がりかねない。一方、それは同時に相手への「諦め」であり、解決しなければならない問題を先送りにすることに繋がりかねない。お互いがより良い方向に向き合う上で時に衝突することは大切なのではないかと思うのです。

 互いの問題に真摯に向き合う姿勢、それは「学び」そのもの。なぜなら、例え衝突する事象は日々違っても、それは一人の人間を起源として起こっているのであって、だからこそ、自分自身の弱さと向き合うことでもある。

 それを乗り越えれば、また一つ確固たる関係性を作れるのではないか。それを繰り返すことの大切さを今まさに実感しています。

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