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 ビジネスをする上で、「相手が何を求めているのかを掘り下げる」ことはその重要な要素だと言えます。

 自分がいくら良いと思う商品を出しても、他者がそれを良いと思わない限り、それは決してうまくいかないことを、ビジネスを始めてからのここ2、3年で痛感しています。

 思えば、それは授業でもそうだった。自分が良いと思った授業でも、それが結果として児童・生徒の学習意欲や学力向上に繋がっていなければ、その価値は薄くなってしまう。

 もちろん、自分が大切だと思う価値を創造することは非常に大切なのですが、その主体はあくまで相手(児童・生徒)であるのが、授業とビジネスの共通点なのかもしれません。

 『発達障害の子どもとの対話で大人が陥る落とし穴 そのコミュニケーションは大人が楽になるだけでは?』という記事を見つけました。

 立命館大学教授で、発達神経心理を主に発信を続ける川﨑聡大氏は、「発達障害特性のある子どもとのコミュニケーションには、大人が陥りがちな落とし穴がある」と述べつつ、時に彼らとの意思疎通が自分本位になっている可能性を指摘しています。

  発達障害の子どもへのコミュニケーション支援では、支援側が「誰のためのコミュニケーションか」を見誤り、支援側にとってメリットのある反応を成立させることに注目が行きがち(我々のわかる反応を対象に強いる)です。これはそもそもコミュニケーションの本質に反することです。

 私たちは、常に「他者」と何かしらの関係性を構築しながら生きていきます。そんな中で大切なのは、他者を尊重すること。相手が何をのぞみ、何を欲しているのか。それは他者を笑顔にすることであり、相手にリスペクトを示すための大切な要素。

 他者を笑顔にする全ての事柄は、ビジネスになりうる

 という言葉がありますが、それはまさに相手を意識することから始まるのだと痛感します。

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