#94 不登校問題の根源は、「その人らしさ」の否定にある
文科省の発表によれば
小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は244,940人(前年度196,127人)で、児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は25.7人(前年度20.5人)
となっているそう。
学校信仰と言われるものがあります。
皆が平等に教育を受けることができる権利
として非常に価値ある存在であった「学校」という空間が
いつしか、皆にとって行かなければならない義務の場所
というなんとも皮肉な問題です。
集団の中で画一的に様々なタスクを強いられる「学校」に行きたくないと思う人が増えるのはある意味当然のことです。
イギリスのA.S.ニールは今から100年も前にすでに
義務としての学校というものに疑問を感じています。
彼はオルタナティブ教育を唱え、1921年にサマーヒルという寄宿生の学校(今でいうフリースクール)を設立しました。
サマーヒルの特徴は
①無学年性 ②主体的な学び ③自治
です。
今の文科省の提言に重なる部分が非常に多いですね。
彼は
「愛とは子どもたちを承認することである。どんな学校においても、それは本質である。子供たちを罰し、怒るのであれば、子どもたちの立場にたつことができない」
と述べています。
私たちは
一人のひととして自分らしく自由に生きる空間
を常に求め続けているのです。