#415 受験生にエール〜誰かの尺度に飲み込まれないように〜
いよいよ明日に迫った、大学入試共通テスト。私は11月の模試で志望校の合格可能性がA判定が出て、それに満足し2ヶ月間ゲームに勤しんだ結果、センター試験で地獄を見た経験があります。
私が高校生の頃は、大学入試の受験方法は一般入試(学力試験の一発勝負)が一般的でした。当時にも推薦入試やA.O入試がありましたが、私のイメージではそれらはあくまでオプション的な要素が強かった。
少子化が進んでいる現代において、優秀な人材を獲得したい大学側は今までの学力という尺度以外にも様々な能力を生徒側に求めているように思える。
『大学入試で「童謡を歌う」!?「医学部で筆記試験がない」に「1科目12時間の試験」も…多様化の時代、驚きの“科目”が次々と』の記事を見つけました。
記事の中では、20年前にはほとんど一般的ではなかったような、特徴のある様々な入試体形があることを紹介。中には学力試験を求められない医学部入試もあるとのこと。多様な価値観と共に多様な尺度が生み出されること自体は非常に良いことだと言えるでしょう。一方、どのような尺度で測られ料とも、結局その行き着く先が「学歴」という記号であっては意味がない。
今まさにカフェでこのコラムを書いている私の目の前にも、(たぶん)高校入試を控えた中学生の2人組が一生懸命勉強していますが、彼らの会話の節々に、偏差値という言葉が出てきてきます。多様な尺度は、多様な価値観を生み出すために存在するべきだと考えなら、全国の受験生の皆様のご検討を心から願っています。