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18世紀の後半に、「啓蒙専制君主」と呼ばれる皇帝が誕生しました。

啓蒙はenlightenと英訳されますが、

知識的、思考的盲目者に光をあて、教育することを意味しています。

現在の学校教育にも、ある種の「啓蒙思想」は根強く残っているのではないでしょうか。

教職教養で頻出であるイマヌエル・カントは、

自身の著書『啓蒙とは何か』の中で、

「啓蒙とは何か。それは人間が、自ら招いた未成年の状態から抜け出るということだ。未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ自分の理性を使うことができないということである」

と述べています。

しかし「大人」でも理性を使うということは難しい。人は生きている中で様々な過ちを犯しながら生きていきます。

では私たちはどのような時に「理性」を失うのか。

それはおそらく「不安」や「怒り」、「葛藤」など様々な負の感情が出てきた時。

どれだけ知識や教養、技術があろうとも、

「感情」は常に「理性」を越えるものだと思います。

今の学校教育で焦点を当てなければいけないのは

幼児・児童・生徒そして、教職員の「感情」をどう満たすのか

というところなのではないでしょうか。

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