#315 ドラフト会議と選手の育成システムについて
先日、オリックス・バファローズがCSを制して日本シリーズは阪神VSオリックスに決定。59年ぶりの関西ダービーとなりました。関西在住の私としては非常に楽しみなシリーズになりそう。
そんな楽しみな日本シリーズの前に、プロ野球ファンにとっては、大きなイベントが一つ。
プロ野球ドラフト会議です。
毎年約100名ほどのアマチュア野球選手が、プロ野球の門をくぐります。甲子園や大学野球で活躍した有名選手はもちろんのこと、あまり名前が知られていないが将来有望な選手をいかに指名するか。各球団のいわゆる「見る目」が問われるところでもあります。
当たり前の話ですが、プロ野球の世界は甘くありません。プロ野球選手の平均引退年齢は 30 歳前後と言われており、高校卒業後にプロ野球に入団する選手の 3 割が一軍への出場経験のないまま引退し、一軍在籍経験のない選手の平均在籍年数は 4.02 年と言われるなど厳しい世界です。
プロの世界で活躍できるかどうか。それは究極的には選手自身の力による。一方で、指名する球団側も、全力で彼らの成長を後押しする環境を提供する義務があるとも思う。
オリックス・バファローズの投手陣は12球団の中でもトップクラスですが、その凄さはドラフトで指名した若い選手たちが活躍すること。それは決して偶然ではない気がする。球団として選手を伸ばすための、理論にかなった育成システムが構築されているのではないかと思います。
それは学校教育でも同じ。誰かの成長を手助けするには、彼らの努力を具現化する環境・システムが必要なのです。
指名された全員が、野球を通じて幸せな人生を送ることができる、そんな大きな理想を掲げたドラフト会議であって欲しいと思います。