見出し画像

【一風堂 未来への挑戦】もっとずっと、みんなが楽しめるラーメンを!常識を塗り替える「39 LOVE&PEACE」とは?

2024年10月16日で創業39周年を迎えた一風堂。福岡・大名の路地裏で1店舗目を立ち上げた1985年(昭和60年)からこれまで、日本の食文化としてのラーメンも進化を遂げ、「食」を取り巻く環境も大きく変わってきました。一風堂も「変わらないために変わり続ける」という信念をもとに、時代の機微を捉え、どんな時も現状に満足することなく進化を続けてきました。

令和時代の一風堂の「進化」を代表する大きな転換点のひとつとなったのが、プラントベースラーメンの開発です。これまでnoteでも何度か取り上げてきたとおり、植物由来の食材で看板ラーメン「赤丸新味」を再現した「プラント赤丸」を筆頭に、さまざまなプラントベースラーメンを数店舗限定で販売してきました。

今回、創業39周年を機に一風堂が開発した記念メニュー「39 LOVE&PEACE(サンキューラブアンドピース)」も、実はプラントベース。なのに、一風堂のプラントベース史上最高にジャンク。しかも、プラントベースシリーズ初の「全店販売」と、いかにも挑戦的で、新時代に向けての一風堂の進化が詰まっています。この記事では、一風堂のプラントベース商品のこれまでを振り返り、「39 LOVE&PEACE」に込める想いやこだわりについて深掘りしていきます。


一風堂とプラントベース

近年世界中で広がりを見せている新しい食のかたち「プラントベースフード」。「大豆ミート」など、植物由来の原料で作られた料理や食品のことで、日本でも相次いで飲食店やコンビニエンスストアがプラントベース商品を発表しています。畜産を使用しないため環境負荷が少なく、持続可能な食品としても注目されています。

みんなが楽しめるラーメンを

とんこつラーメンを主力商品とする一風堂が、なぜ植物由来のラーメンを作るの?と意外に思う方も多いかもしれません。一風堂がプラントベースラーメン構想を始めたのには、海外での経験が大きく関わっています。2008年のNYへの海外初進出を皮切りに海外展開を積極的に進めてきた一風堂は、現在グループ全体で世界15ヶ国・地域に287店舗を展開しています(国内:2024年6月末、海外:2024年3月末現在)。その中でも、なんと約半数の141店舗は、海外店舗が占めているのです。

力の源グループ全体のエリア別店舗数

世界の店舗で多くのお客様と出会う中で、地球環境への考え方、宗教・健康面など、さまざまな理由で動物性のものを食べない、食べられない方が多くいることを実感しました。例えばグループの中にひとりでも動物性のものを食べない方がいると、適したオプションがないレストランは、そのグループの食事先の選択肢にも入ることができません。それを身をもって体感し「食のライフスタイルが多様化する時代にも、みんなが楽しめるラーメンをつくりたい」という思いを持ったのが、プラントベースラーメン構想スタートのきっかけです。

IPPUDO NY1号店オープン時のようす

「プラント赤丸」誕生

一風堂創業者の河原成美(かわはらしげみ)はじめ、一風堂のエキスパートたちが味わいに妥協をしない商品開発を進め、ついに2021年2月、植物由来の食材で一風堂の看板ラーメン「赤丸新味」の味わいを表現した「プラント赤丸」を新発売。限られた店舗での販売ではありましたが「こんなラーメンを待っていた」とありがたいお言葉を多数いただきました。

商品開発会議のようす

その後も動物性食材に頼らないメニュー開発に尽力し、2022年7月にはプラントベースラーメンをレギュラーメニューとして常時販売する国内初の店舗「一風堂 ルミネエスト新宿店」をオープン。季節限定の創作メニューなど、これまでプラントベースラーメンの可能性を広げる店舗限定メニューを多数展開してきました。

「一風堂 ルミネエスト新宿店」オープン当時のようす
「一風堂 ルミネエスト新宿店」オープン当時のプラントベースラーメン

国内数店舗では、ブラッシュアップを重ねた「プラント赤丸」の常時販売を決定。2024年10月現在では「一風堂 銀座東店」「一風堂 原宿竹下通り店」「一風堂 四条烏丸店」「一風堂 金沢香林坊店」にてレギュラーメニューとして販売しており、訪日観光客のお客様にもたいへんご好評いただいています。

国内4店舗で販売中の「プラント赤丸」

記念メニュー「39 LOVE&PEACE」

さて、本題です。このたび満を持して、一風堂プラントベースシリーズ史上初めて全店販売される「39 LOVE&PEACE」。この商品は「サプライズ感」をテーマに開発された、まったく新しいまぜそばです。

商品テーマは「サプライズ」!

目指したのは、「この美味しさ、このボリュームで本当にプラントベース?!」とお客様に驚いてもらうこと。一般的に「プラントベース」や「植物由来」というと、「味が薄い」「物足りない」と連想する人も多いと思いますが、そんなイメージを払拭するような味わいとボリューム感を実現しました。

「39 LOVE&PEACE」のスープベース

まぜそばなので「スープ」は無いのですが、味の決め手となる「たれ」に、とことんこだわりました。スープベースは、4種のきのこペーストにアーモンドミルク、オーツミルク、豆乳ベースの出汁をブレンド。そこに昆布やポルチーニなどからとったかえしと、香味オイルを加えて仕上げます。まろやかな味わいだけでなく、芳醇な香りまで楽しめます。

初採用!パスタフレスカ

茹でる前の麺

麺には、一風堂で初めて採用するパスタフレスカ(生パスタ)専用粉を使用。卵不使用の麺は弾力がつけにくく、麺がちぎれやすくなってしまうという課題がありましたが、パスタフレスカ専用粉を使うことでその課題をクリア。この商品のために試作を重ね、力強い弾力ともちもち食感を兼ね備えた麺を完成できました。もちもち太麺をたっぷりと、茹で後300gの重量感でご提供するので、お腹いっぱい召し上がっていただけます。(麺少な目もご注文いただけます!)

常識を覆すべジ肉味噌

べジ肉味噌

トッピングの主役は、大豆ミートを使用したベジ肉味噌。大豆ミートと聞くと独特の香りや雑味を思い浮かべる人も少なくないかもしれませんが、一風堂の商品開発ではそこにも一切妥協しません。ガラムマサラやコリアンダー、ペッパー等で大豆ミート独特の香りを消し、発酵食品の味噌を使ってコクや旨味をプラス。知らずに食べたらプラントベースだとは気付かないほどの完成度を目指しました。

べジ肉味噌に加えて、香味野菜のソースをかけたキャベツともやし、パプリカのピクルス、トマト、ラーメンの王道の味付きキクラゲ、赤玉ねぎなど様々な具材を彩り豊かにトッピング。見た目からも食欲をそそるビジュアルに仕上げています。

なぜ「39 LOVE&PEACE」?

ちょっと気になる、この「39 LOVE&PEACE」というネーミング。商品名に込めた想いについても、せっかくなのでお伝えしたいと思います。下の画像に「みんなの未来に愛を込めて!」とあるように、お客様の39年間のご愛顧への心からの感謝と、この先の未来が笑顔で満ち溢れる世界であるようにとの願い、そして一風堂が未来のラーメンの可能性を追求し続ける意気込みを表現したネーミングとなっています。

美味しいプラントベース商品を全店で販売することで、みんなでラーメンを楽しめる世の中を目指していく意思表示をするだけでなく、日本でのプラントベースフードの認知向上にもつなげたい。さらに、遠くない将来たんぱく質の供給を需要が上回る「プロテインクライシス」が起こると心配されている中で、代替食としての新しいラーメンを提案することにも価値があると考えています。

食のライフスタイルに制限されることなく、さらにみんなが楽しめるラーメンへ。
未来の食の課題を乗り越えられる、美味しくてサステナブルなラーメンへ。
もっとずっと、みんなが楽しめるラーメンへ。

「39 LOVE&PEACE」を食べて、一風堂の未来への挑戦を応援していただけたら嬉しいです。

おすすめの食べ方

開発者おすすめの食べ方も、ぜひお試しください!

①まずは麺だけを味わう

②全体をぐるっと混ぜながら味の変化を楽しむ

③別添えのグラノーラを投入して食感のアクセントに

ふだんから動物性の食材を摂らない食生活をしている方はもちろん、ラーメン好きにもぜひ食べてみてほしい「常識を塗り替える」一杯。味も、見た目も、ボリュームも「本当にプラントベース?」と思わせるほどの新しいまぜそばを、この機会にぜひ一度お試しください!

10月16日(水)から、営業中の国内全店で39,000食の限定販売です!

▼販売店舗一覧はこちらから🔍

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?