嘘つきはオワハラのはじまり

どうもお疲れ様です。
はじめまして。1Pと申します。

突然ですが、就活してますか?してないよね。
秋なんでね、もうほとんどの大学4回生の方は終えられてると思います。
もう既に来季のために会社の近くに住居うつしたよ!いえい!なんて人もたまに見かけます。

ぼく?ぼくは最近、就活再スタートしました、つい2週間前くらいです。え、なんでって感じですよね。ぼくもそうです。

ぼく自身就活は3回生の6月からはじめました。
ちょ〜はやいでしょ。
インターンでワークショップや就業体験を通じ、社会人としての振る舞いを早い段階から学ぶことができました。インターンは早期選考に絡むものはなかったのですが、信託のコンサル業務体験とかは物凄く脳をフル回転させた記憶があり、夏休みボケするくらいならこんだけハードなものをやってみるのも乙だなぁって感じで、今でも後悔はありません。

ほんで、学歴は中堅の国公立大学ということもあり、就活解禁直後はそこそこのコミュ力と学生時代での経験(ガクチカという言葉がどうも嫌い)を活かして、内々定を7つ頂きました。
信用金庫、政府系金融機関、メガバンク中核のカード会社、大手総合ディベロッパー等です。
就活解禁直後ということもあり、就活生あるある、とりあえず聞いたことある大手の企業を受けまくって、サガミオリジナル以上に薄っぺらい志望動機とそれっぽい他社選考状況を述べ、なんとか凌ぎ切り、内々定を獲得しました。

余談ですが、就職活動という場は、就活生と人事の嘘つき合戦ですね。素直であることが一番!だなんて謳っておきながら、素直な人ほど損する。狡猾な人ほど生き残れる。本当に就活とかいう鉛のように冷酷なもの、常人はどっぷり浸かるべきではないと考えます。
人間らしい部分は人間らしく、人事の人の前で自分のキャラを足し引きできるように普段から自分が何を演じているのか意識して生きている人は就活は得意なんじゃないかな〜と思います。

話を戻しますが、内々定した企業のうち、大手志向だった私は、大手総合ディベロッパーに内定承諾をします。内定者交流会や人事とのフォロー面談もありました。

ここで、就活終わってバンザイ!ってなるはずでした。

しかし、私は、面接で、嘘をつきました。

◆他社選考状況で、受けている企業を敢えて正しく言わなかったこと.
→これは、就活生がよく用いる手法で、業界に対する志望度の高さをアピールするために、たとえ何十社エントリーしてようとも、同業他社のみ受けている体にすることがあります。

これが後にオワハラを招く事になります。

ぼくは、この企業の他に、ぼくが住む都道府県庁の行政職にエントリーしていました。この行政職は、公務員資格が不必要であり、選考がSPIと論文からはじまるものでした。
ぼく自身、地元都道府県に留まりたいという気持ちもあり、また、公務員における「安定」の二文字はやはりさとり世代の宿命でしょうか。ダイヤのように輝いていたわけです。
なので、ディベの選考中も公務員の選考を受けていました。そして、これは本当に謎でしたが、最終選考まで残ってしまいました。最終まで残ったのはディベの内々定から1ヶ月後のことでした。

これには、正直ぼくもびっくりしました。ここまで選考に残るとも思っていませんでした。ちょっぴり誇らしげな気持ちになりそうになりながらも、自分自身のポテンシャルの高さというよりは、公務員をこんな奴に任したら国がどうなっても知らんぞという想いでした。

そして、最終選考まで残ったことを電話口でディベの人事に伝えました。

内定承諾というものには、法的な拘束力はなく、また、人事の方からも他社の選考が終わるまでは好きに就活を続けていいとお達しを頂いておりました。

そのため、どういう反応にせよ、応援してくれるに間違いない、高を括っていました。

「公務員なんて言ってなかったよね?不誠実じゃない?」

思わぬ回答が帰ってきました。
ぼく自身も忘れていました。

「一次面接で聞かれた他社選考と話が違う、このままでは虚偽の申告のため、大きく信用を損なわざるを得ない。」

え?え??ってなりました。
ぼく自身が選んだ企業で、さらに、幾度も面接を重ねてぼくとマッチングしてくれた御社でしたので、その言葉に衝撃を受けました。
少し、気が滅入りました。腹の溝に鉛のようにずっしりとした重いフラストレーションを感じました。しかし、内定式は9月。公務員の結果発表は8月の中旬。
人事の方には、やはりどうしても公務員の最終選考を受けたい、結果が決まり次第すぐ連絡する、と伝えました。

今思えば、この時点で私は一歩引き下がり、選考は受けません。そして、入社の意思は固いです。と、言いながら公務員の最終選考に臨むべきでした。
就職活動では人事が
残業ナシ!
休み130日!
アットホームな社風!
なんて具合に嘘をつくように、
ぼくたちも
え〜、、御社の魅力は〜、、若い頃から業務に幅広く携わり〜、多くの裁量権を得ながら〜、、
なんて平気で嘘をつきまくっていたのに、
なぜか、そこだけは譲らなかった。
というよりも、譲れなかった。

なぜだろう。

就活に渦巻く、納得出来ない黒い闇の部分、
核心の部分で、ここでぼくが引き下がるということは自分自身の敗北、というより就活生の敗北を意味するような気がしてならなかった。

すると、次第に企業のオワハラは陰湿さを増すようになりました。

最終選考の日、面接の最中に電話をかけてきて、出られなかった旨を返事すると、「その対応は不誠実だ」と言われたり、どうしても外せない予定がある日に、面談を設け、来ないと内々定を剥奪するといった脅しに近い囲い込みをされました。

そんな企業に誰が入りたがるのか
そんな企業で誰が働きたがるのか

もうその企業に対するモチベーションもとい、志望する意味はなくなっていました。

嘘を混じえながらでも、本当にそこにあると思って信じていた「社員と共に成長する姿勢」は自分自身の身をもってそこには無いことが証明されてしまいました。

そして、無理矢理設けられた面談の日に、
ぼく自身が内定を辞退する旨を申し出ました。

すると、企業としては採用活動して頂いた中で、虚偽の申告や連絡の不備からなる信頼性の欠如を理由に内々定を剥奪するつもりだったみたいです。やったね、相思相愛だね。は?

そして、最終選考まで残った公務員に見事落ち、就職活動を再スタートさせたわけです。
本当にふざけないでほしい。

まあそもそもこんなケース、めったにないと思います。
オワハラは実際にされてる友人が他にもいたし、身をもって確かめたので、あります。
けれども、そこで自分自身が本当になにがやりたいのか、何を信条としているのかを、他人の思惑に惑わされず、しっかりと芯を持つと、それをどう捉え、どうするべきなのかが人それぞれ見えてくると思います。それは入社するしないに関わらず。
就活なんてぼくですら1年くらいしかしてないのに対して、社会人生活はもうこれから数十年間ですよね。ここで納得出来ないなら人生ずっと納得出来ないでしょ。今ですら転職がメジャーになってきてるけど、それでも数年間、後悔を引き摺るよりかは、自分の主義信条、黒いものに屈しないという点に関しては成長することができたと思います。そういう意味ではオワハラを経験して強くなったかなあと思います。

あっ、これ秋採用の「学生時代最も頑張った事」として言おうかな笑

(おわり)

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