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雑記 #虎に翼しんどい回③

虎に翼しんどい回①、②に続いて
虎に翼を観ての続編。

①、②で綴ったように私は母子家庭で育った身として寅ちゃん可哀想、に気持ちが寄っていて、同じような意見を目にしたことで、ふと他にも母子家庭育ちの人の意見があるのではないかと思って【虎に翼 母子家庭】でX(Twitter)で検索をかけてみた。
そこで拾った感想をメインに、私の感想。

わかる。同年代の子達と遊んでる時はそんな事ないのに、小さい頃は大人の前では私もスンとしていた。

ある時、習い事でレッスンが終わった後に、お母さん同士が話していて、子は子で遊んでいるのに私はその輪に入らず母親たちの会話を聞いていて、友達のお母さんに「〇〇ちゃんは、大人の話をよく聞いてるよね?」と言われた事があった。
その時に初めて、確かにそうかもと自覚したのを覚えている。ニュアンス的には大人気ないの逆で、子ども気なさみたいなとこを突かれた感じだった。(決して意地悪な感じではなく不思議そうに言われた)

気付いたらスンとしなくなったし、おかしい事はおかしいとか、ある程度主張するようになった。

そんなもんでいい。もわかる。
②でも言ったが、そんなもんでしょって気持ちがある。

やっぱり、皆が花江ちゃんよく言った!ムードになってる時も、母子家庭育ちからしたら、寅子があの言われよう、扱われようなのは、ツラい映像なのだ。
優未の気持ちも、寅ちゃんが大変なのも、痛いほど分かるから苦しい。
そして、これも②で言ったが、寅ちゃんにはロールモデルがおらんのよ...それってずっと自分と戦ってるって事なんだよ。自分との戦いは孤独である...。

手がかからない、というか、自分がどうしなきゃいけないのか察したり判断せざるを得ない状況だった、って気持ちもめちゃくちゃ分かる。
ただ、放っておかれたって思うようなことがあっても、そこに悪意があるわけじゃないのが分かってたからな...単純に本当に母も大変な状況ってだけで、その状況下での放任具合も私の中では許容範囲のことだったと思う。寂しいって感じる時は決まって他の家、子と比べた時だったな。比べなければそれが当たり前でしかないから特段辛いと思わないけど、比べてしまうようなシーンにでくわしたときが1番しんどくて、その寂しさが行く宛のない怒りに近いものになる時もあった。

私はそういう環境に慣れた故に、ある程度放っておかれたい気持ちが今は大きくて、干渉されることの方が本当に苦手。

これもよぎったな...。そうすると戦前から家のことしてた花江ちゃんの立場が完全に弱くなってしまうから、寅ちゃんがたまたま戦前から稼ぐ方の立場だったってだけで戦後有利になるみたいな関係は嫌だなって思うから、そうはならない展開なのは良いと思ってる。ただ、そうなってもおかしくない状況ではあるよね?っていう。

↑この視点は、火垂るの墓で、親戚のおばさんの家に行った時に、お兄ちゃんと節子が受ける扱いでの論争に近い感じがする。

経済面の事情的なものも目にしてなるほどなと思ったりも↑

いやーほんとそう思うよ、責められても、そんなこと言ってらんない状況だと思う。戦後何十年経ってからの母子家庭の私たちですら、こうしてそれなりに母が大変なの見てきてるんだから。戦後なんてよっぽどだと思う。

そしてやっぱり、寅子にブーイングが起きてる程、子はそこまで親に対して不満を持ってないと思うのだよ。これまで引用してきた母子家庭の声からしても。私はもう少し、母子家庭育ちに、花江ちゃん派もいるのかな?と思っていたけど、もっぱら寅ちゃん同情派の意見で溢れてるこの現実をみて正直ホッとしている。
親が悪意があってそうしてるわけじゃなければ、子は親のことを見ているし、頑張ってくれてることくらい分かるよ...だから、きっと優未もそうだと思ってしまうし、そこに優未が可哀想だ!寅子は酷いことしている!花江ちゃんよく言った!に違和感感じてしまうんだろうな。

そういえば、②で寅ちゃんを外に働きに出るお父さん、花江ちゃんを専業主婦ってしすぎだ、二人は夫婦でも無くて、お互いパートナーを失ったもの同士なのに。的なことを言ったけれど、
監督曰く、これは夫婦げんか、らしい。
演出自体あえて夫婦げんかとしていた、
となると、花江ちゃん派で溢れてたのは純粋な反応、制作者側もそういう反応が来るものと分かっての演出だったのだろうな。っていう。

そして、家族会議があったものの、猪爪家、優未問題はやはり解決してはいないのだなという、ここ最近の虎に翼である。

しかし、ここ数日で寅ちゃんが優三さんの死にまだ向き合いきれていないという展開になってきて、
そこでの、岡田将生がgood jobでありがとう状態。その調子で寅ちゃんを支えてくれ。
それにしても、朝から眩しすぎる美しさである。

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