娘、願書を前に泣き出す。
今回は小学4年から中学3年まで
不登校だった娘の受験の話です。
入学金20万円免除という
にんじんを目の前に
特別推薦で受験しようとしている娘。
ダメだったら入学金10万円免除の
指定校推薦で受験する予定なんだけど
一応、特別推薦にチャレンジしてみる娘。
出願の時期となり
願書を書こうと取りかかった昼過ぎのこと。
願書が書けない‥‥
この学校行きたくない。
と言い出す始末。
学校の先生やいっぱちに
この学校がいいよと言われたから
不本意だったけど
この学校に決めちゃった。
もう変えられないと思って、どうしよう‥‥
と言って泣き出した。
『えーっ!!』
こんな願書提出の時期になって
言い出すなんて、と思ったけど娘の
気持ちに寄り添った。
娘は行きたいと思ってた専門学校
がある。
しかしその美術専門学校は
課題作品も頻繁に提出、短期間で
かなりスパルタ式な学校だと説明会で知った。
娘にとってスパルタ式な学校の方が
伸びるという考えにはならなかった。
配慮が受けられるような
温かみのある学校の方が
娘は通えるのではないか、と考えた。
そう思うのも不登校だったからこそ。
無理は禁物だと思ったからだ。
行きたいと思ってないのに
志望動機なんて書けない、と言う。
まぁね、嘘はつけないよね。
なんでそんなに行きたくないのかと
言うと、
娘はやりたいことが決まっていて
その勉強オンリーでやりたい。
しかし、受験しようとしてる学校は
基礎的なことから始めて
幅広く美術に関する様々なことを
やる学校。
簡単に言うと
娘はイラストの勉強がしたいのに
写真とかマンガとかやることが遠回りだし
興味がないことやらなきゃいけないのが
我慢できないかもしれない。
やりたいことが決まっていて
やりたいことだけやればいい、という考え方も
あるけど
遠回りしたことが
返って近道だった、なんて
こともあるんじゃないか?
視野を広げて様々な分野を
学ぶことで
やりたいことの視点も変わってきたり
新たなアイデアが閃いたりすることだって
あるかもよ?
高校までお兄ちゃんと同じ学校に
通ってきたし
高校は中学からの友達と同じ高校で
同じクラスで過ごしてるし
誰も知ってる人がいない学校に
入学する経験が少ない娘にとっては
不安なんだろう。
まぁ、不登校から高校行って
進学するだけ偉いんじゃないのかな?
と娘に話した。
入学してみて違ったら
辞めてもいい。
何よりそんなに今行きたくない気持ちが
強いなら担任の先生と相談して
推薦取り下げて
行きたい専門学校に一般か自己推薦で
受験してもいいのでは?
と提案した。
散々泣いて
娘は推薦を取り下げる訳にはいかないし
決めた学校に行く。
と言い出したので
そこからはつべこべ言わずに
願書を書くのを見守った。
娘なりに判断したのだろう。
行きたい専門学校はスパルタだし
2年間なので詰め込みなのだ。
そしてAO入試は定員に達してて
一般、自己推薦で受験する頃には
定員で入れないかもしれない。
すると娘は浪人することになる。
娘も色々考えたんだろう。
大事な進学だからね。
お金も安くないし。
推薦で行くことも学校の看板背負う
ってことでプレッシャーもあるようだった。
美大に行くには週5日で学校も
行きながら予備校に通わなくてはならない。
そんな生活もしんどいから
美大は諦めた。
娘の捉え方も偏っていたんだろう。
どちらの学校にも
良い面と悪い面があって
良いだけの学校もないし
悪いだけの学校もない。
受験しようとしていた学校の
良い面も見えてきたようで
スラスラと志望動機も書けて
あとは写真と受験料の為替を用意して
簡易書留で送れば出願完了。
明日は郵便局かな。
そこそこ
コツコツやろう。
そこそこ
できることをやろう。