【3CXやってみた】SP(Shared Parking) - シェアードパーキング - パーク保留機能を使う。「辻さん～保留１番にお電話です～」

2023年7月12日 17:33

こんにちは、CCアーキテクトの辻です。みなさんパーク保留はご存じでしょうか。外線などから入電があり、電話を受けたものの自分宛ではなく、お隣の席の辻さん宛の入電だった場合、「辻さん！１番にお電話です」という感じで電話を回すことがありますよね。その機能を実装するのがパーク保留になります。

レガシーなビジネスホンの場合、「辻さん！１番お電話です」といった時、この１番は外線のラインを指すことが多いです。このようなラインごとに外線が割り当てられる方式（共有ライン・シェアードラインなどと言ったりします）だと、回線数やチャンネル数が増えていったとき電話機盤面にあるボタンの数をオーバーしてしまい「割り当てるボタンが足りない」という由々しき事態に陥ります。

そのため3CXの場合は、外線を複数の電話機でシェアする方式ではなく、外線と内線を独立させ、着信グループやコールキューを使用して着信をシェアする方式を採用しています。こうすることで盤面のボタン数にかかわらず、外線の本数はトランクの数やDID番号、チャンネル数で自由に拡張ができるようになっています。

任意の回線を使用して発信をしたい時も、レガシーなビジネスホンの場合は目的の外線ボタンを押して発信するという操作になるため、やはり回線数やチャンネル数が電話機のボタン以上ある場合、目的の番号で発信するのが難しくなります。3CXの場合は、アウトバウンドルールを使用して目的の電話番号から自由に発信することが可能です。

話が少しそれましたが、要はレガシーなビジネスホンの場合、外線から着信があった時、受話した電話機で「保留」をした後に、「辻さん！１番お電話です」と伝えるのですが、これは着信した外線を保留していて、その外線の番号を辻さんに伝えているという動作ですね。

3CXの場合、外線を直接電話機のボタンに割り当てないため、受けた電話をいったん共有の保留場所に放り込みます。辻さんの電話機からもこの共有の保留場所にアクセスができるので、保留された電話を受け取ることができます。

この共有の保留場所がSP(Shared Parking)と呼ばれる機能になります。辻さんへはどのパークに保留しているかを伝えることになります。

今回はこの便利なパーク保留の機能をご紹介します。