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本尊である「釈迦如来坐像」と寺宝の「十一面観音菩薩坐像」が建仁寺の尊顔 【建仁寺を訪ねⅡ】
建仁寺は身近な禅宗系(臨済宗)の寺院として多くの人に親しまれている。京都を訪ねれば寺院巡りで欠かせない寺院の一つになっている。それは、見どころ満載のお寺として広く知られているからである。
上げればきりないが、代表的なものとしはご存じの俵屋宗達作の国宝「風神雷神図屏風」は言わずと知れている。そして仏殿である法堂の天井一面に描かれている驚天動地の双龍図は拝観者を魅了する。それに加え、禅宗系の寺院に色濃く伝わる “詫び・寂び” の日本独特の文化を形成している建築様式や庭園、そして宗教美術・芸術など豊富な文化財を楽しむことができるのも人気の秘密だ。それらを目当てに国内外から多くの人が訪れる。
私もその一人で、京都を訪ねた折は拝観させていただいている。文化財等を鑑賞するのはもちろんだが、何をさておき仏様への尊顔を拝するのが大前提である。
建仁寺の本尊は、双龍図が描かれている法堂に安置されている「釈迦如来坐像」である。釈迦如来に寄り添うように脇侍としての立像があり、釈迦三尊像として同寺の法を司っている。その須弥壇が天井まであり、そこに双龍が睨みをきかせ見守っているは圧巻。須弥壇の上部の両脇に安置されているは、釈迦の十大弟子である阿難像(あなんぞう)と迦葉像(かしょうぞう)で、釈迦滅後の教団統率者となった僧侶である。
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そして同寺院を守り続けているもう一つの寺宝が、方丈に祀られている「十一面観音菩薩坐像」。約400年前、徳川二代将軍・徳川秀忠公の娘である東福門院(御水尾天皇の中宮で、明正天皇の生母)が寄進した像である。遠くからではあるが、神々しく輝きを放っているのが見てとれる。共に建仁寺の尊顔であり、大きな役割を果たす貴重な寺宝であることは言うまでもない。
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リポート&写真/ 渡邉雄二
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