誕生日を指折り数えて心待ちにする4歳児
我が家の第二子、4歳息子は4月生まれ。5歳の誕生日が近づいてきている。
「後何回寝たら?6回?7回?お祝いはお休みの日にするん?」
「え~6回かな?とにかく来週やわ。そうそうケーキはお休みの日にね」
保育園で4月生まれの誕生日会をしてもらったことにより、誕生日モードが加速。誕生日に向けたセルフカウントダウンが始まっている。
「あ~~~!楽しみしゅぎるー!」
『さしすせそ』が『しゃ・し・しゅ・せ・しょ』になる滑舌はまだ健在。この発音を聞く度、「まだ、さしすせそになってないな」と内心ホッとしている私。これ、可愛すぎるもんで、なるべく長くそのままでお願いしたい。
「そんなに楽しみなん?」
「うん!ケーキも食べれるし、プレジェ(ゼ)ントももらえるんやろ~!よっしゃや~!」
ニコニコ顔でラグの上をコロコロ転がっている。なんだこの可愛い生き物は。自分が生まれた日をこんなに純粋に楽しみにできるなんて、素敵やなぁ……としみじみ思いながら、息子の様子を見つめる。
5年前の今頃は、ちょうど出産予定日が目前に迫り、ドキドキしていたことを思い出す。第二子は出産が早くなると聞くことが多く身構えていたのに、全然生まれてくる気配がなく、周りからの「まだ生まれないん?」という圧を感じ始めて少しヤキモキもしていたなぁ。
結果、4日遅れて生まれてきた息子。
保育園の誕生日会では、生まれた体重に合わせてペットボトルに水を入れて用意して子どもたちに抱っこさせてくれているようで、私もお迎えの時それを持たせてもらった。両手で抱える。ああ、こんなに小さかったんだなぁ。
「これくらいやったん?重い?」
「いや~小さかったよ~!軽い軽いー!」
あんなに小さかった赤ちゃんが、今、自分の誕生日をこんなに楽しみにしているなんて。5年の年月ってすごいな。
30代後半にもなると、1年なんてあっという間で、自分の年齢すらも見失う勢いになってくる。それでも自分の誕生日はまだほんのり嬉しいもんな。
成長していく様は嬉しくて眩しくて。けど、もうちょっとゆっくりで良いから、もうちょっとそのままでいて欲しい、なんて思ってしまう。第二子の下はもういないので、我が子のこの感じはもう味わえないんだな、と思うと寂しくなってしまうのだ。
子どもたちは自分が生まれた日の話を聞く時、いつも目をキラキラ輝かせる。みんながあなたを待っていたんだよ。めっちゃ楽しみにしていたんだよ。我が家の姉弟のお産は、2人の今の性格につながる特徴を感じさせるものだったので、その話をするとケラケラと満足そうに笑う。
誕生日を、自分が生まれてきた日を、毎年こんなに楽しみにしてくれたら親として幸せだなぁと思う。
息子のテンションはすでにMAXに近いので、誕生日まで持つのかどうかだけが気にかかる。当日に向けて一旦クールダウンした方が良いんじゃないか、というくらいの勢い。
指折り数えて楽しみにする、その気持ちに応えられるように。母は抜かりなくお祝いの用意をさせていただきますね。
5歳になったニコニコ顔を見るのが、今から楽しみだ。
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