5歳になった日に息子が見せたプライド
先日、息子は誕生日を迎え、5歳になった。
我が子の誕生日が平日の場合、私は仕事を調整し休みにして、2人でお出かけすることにしている。娘・息子とも誕生日当日は保育園を休ませてきた。
娘が小学生になってからは、さすがに学校は休ませれないなぁと思っていたが、娘の誕生日は春休みにあたる(彼女は究極の早生まれ)ので、入学後も引き続きの恒例となっている。
姉弟揃ってではなく、それぞれと2人っきりの時間を作ることができて特別感があって良い。しかも誕生日当日ということもあって、嬉しそうな顔をたっぷり見れるのが最高。私も毎年「誕生日どこ行きたい~?」と楽しみにしている。
5歳の誕生日当日は、動物好きの息子と2人で、車で1時間ちょっとの牧場に遊びに行くことにした。
車内で2人で色々お話をしながらの道中。
「最近、保育園では誰と仲良くしてるん~?」
運転をしながら後部座席の息子に向けて話しかける。
「え~と。たけくんとゆうとくんとよく遊んでる!」
「そうなんや。ようちゃんとかも仲良くしてるんちゃうん?」
「うん。ようちゃん、〇〇〇(息子)がおもしろいことしたら、めっちゃ笑うねん」
「え~そうなん。笑ってくれるんやなぁ。良かったやん!」
息子は内弁慶なところがあり保育園では良い顔をしがちで、あまり自分を出してない面があるので、自分を出せるようになってきたんかな?と少し嬉しい気持ちになる。
「……違う」
後部座席から息子の声が聞こえる。
「……え?何?」
「笑ってくれてるんじゃなくて、〇〇〇(息子)がおもしろいことをして、それがおもしろいから笑ってるの!」
「え!?……あ~~!ごめんごめん。笑ってくれてるんじゃないってことやな。〇〇〇がおもしろいことをして笑わせてるんやな!」
思わず笑いながらそう答える。
「しょ(そ)う」
後部座席から、凛とした声が聞こえた。
確かに、“笑わせてる”のと“気を遣って笑ってくれてる”のは全然違うな。ちなみに、“笑わせる”のと“笑われる”のも大きく違うよね。細かい言葉の違いがわかるようになってきたね。本当、失礼いたしました。
「自分がお友達を笑わせているんだ」というプライドを見せた5歳児。
5歳の1年、お友達をいっぱい笑わせて、無事『おもしろい』の称号を手に入れてることができたら良いね。(それを目指してるのかどうかは知らんけど)
牧場ではあらゆる動物と触れ合い、子どもらしさ全開、ニッコニコだった彼。5歳になった息子からも、目が離せない。