息子の突き出した下唇を愛でる
先日誕生日を迎え、8歳になった娘。誕生日プレゼントは本数冊とポケモン関連のおもちゃ。息子と一緒によくTVでポケモンを見ているし、同じクラスの男の子の家に遊びに行かせてもらった時にあった、そのおもちゃがおもしろかったから欲しい!とのことだった。(switchが欲しいとも言っていたが、まだやめとこう~とゲーム導入は先延ばしにしている)
「これ何~!??良いなぁ~!」
そのおもちゃを見て、4歳の息子は興奮しながら姉の元へ駆け寄る。おもちゃで遊ぶ姉を横からのぞき見をして、同じテンションで喜んだりして盛り上がっている。
しかし、貸してもらっている様子は全くない。
「やらせて~」とお願いしてようやく1回だけ遊ばせてもらっているのを見たが、その後は「あかん!」と言われしょんぼりしている。
まぁ娘ももらったばかりだし仕方ない部分もあるが、さすがにちょっと可哀想ではないかと思いながら横目で見る。
「もう1回だけやらせてよ~!」
お願いする息子。しかしやはり姉は「あかん!」と容赦なく断る。弟に厳しい。息子が泣きそうになってきた。
下唇を突き出して泣くのを我慢している。
「1回くらい貸してあげや~!8歳のお姉さまになったら、一味違うってところ見せてや~」
なんて言いながら、私は息子の下唇を突き出している様子をガン見する。これはたまらん。可愛すぎる。下唇を突き出しながら、目をごしごしして涙をふいている。この仕草、大好物。泣くのを我慢する時に下唇が出るのは、子ども限定ではないだろうか。凝視して目に焼き付ける私。
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そして、また違う日。
折り紙をしていた息子。折り紙の本を見ながら、何やら折っている。息子は工作が好きで、アイロンビーズやらこういう細かい作業が大好きなのだ。
集中して折り紙を折っている。意識は完全に折り紙へ。
集中するあまり、下唇が出てきている。
ああ~出ました。下唇。きたきた下唇。集中すると下唇が出るとか、可愛すぎやしませんか。どういう原理なんだろうか。たまらん。私はまたもその様子をガン見して、目に焼き付ける。
泣くのを我慢する時、下唇が出るおじさまや、集中すると下唇が出てくる青年なんかはあまり見かけない。この突き出した下唇は、完全に期間限定だと思われる。今しかない、と思うともったいなくて、しっかり見ておかないと!という気持ちにさせられる。
気づかずに通り過ぎることも多いのだが、子育て中は毎日が期間限定に溢れている。忘れたくない瞬間がこんなにもあるなんて、私の脳みそでは追いつかないくらい。
4歳の息子は、泣くのを我慢する時、そして集中する時に下唇が出て最高に可愛かったよ、と覚えておきたい。最初から最後までただの親バカ話で終始し申し訳ないのだが、忘れないように書き記しておくことにした。
期間限定であろう息子の下唇を突き出す仕草は、私の大好物なのだ。