子どもの成長とともに姿を消していくもの
以前(と思ったらちょうど1年前!驚)、こんな記事を書いた。
子育てとは期間限定の連続で、成長とともに育児グッツは移ろいゆく。哺乳瓶やベビーカーは使わなくなるし、抱っこ紐もそう。
その時期だけしか使わないものが、たくさんある。
上の記事ではおしりふきだけは買い続けている、ということを書いたのだが、それは今も変わらずだ。なくなったら、相変わらず箱買いをし続けている。おしりは一切拭いていないが、濡れティッシュとして依然大活躍中。
おしりふきは見事殿堂入りを果たしているので、私の中では別枠。
やっぱり成長と共に、姿を消していくものの方が圧倒的に多い。
今年始めることを抱負としていたメルカリ。1月末からスタートして、ちょっとした副業やん、というくらい売り上げが出ている(最近は当初の勢いはなくなってきているが)。特に使わなくなった子どものものが、どんどん売れている。
サイズアウトした服、スキーウエアや、入学式のドレス。さらにアンパンマン関連やぽぽちゃんなどの使わなくなったグッツたち。
やはり期間限定だからこそ、フリマアプリで探そう!という人が多いのだろう。今まで活用して来なかったことが悔やまれる。
手放す時は少し寂しいが、普通に捨てていたであろうものが、必要とされている人の元へ渡るのって嬉しい。成長とともに姿を消したものが、誰かの元でまだ活躍していると考えるとちょっと感慨深い。家もスッキリしてお金までもらえるなんて、ブラボー!でしかない。
引き続き、想い出は心に残して、モノは手放していこうと思っている。
(そんなん言うて、まだまだ家、ごちゃついてますけどね)
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先日、仕事で近くに行っていたので、久しぶりに『バースデー』に立ち寄った。
バースデーは赤ちゃんから子ども用品まで幅広く揃えてあるしまむら系列のお店だ。私はバースデーにたまに行って、シンプルで可愛い掘り出しものを探すのが好きだった。よく探すと好みのものが見つかって、「これ〇〇円やで~!シンプルで可愛いやろ」と夫に自慢するまでがセット。
入店して、ブラブラ歩く。
息子の服を今買うとしたら130、娘は150。(ぴったりジャストが120、140)
130以上は陳列棚からして、場所が違う。デザインもあまり(私的に)気に入るものが少なくなっていた。娘の好みも把握しているのだが、喜びそうなものも今回は見つけられなかった。
出産前、誰しもが足を運ぶであろう『赤ちゃん本舗』には、もう行くことがなくなった。そして、そろそろ『バースデー』で買い物をすることも、もうなくなるんやな……と悟った。
子どもの成長とともに、買い物をするお店も変わっていくのだ。
店内には赤ちゃんや2・3歳かな?というような子どもたちに溢れている。
「あんぱんまん!」とアンパンマンの鞄を見つけて、指を差している1歳くらいの子を見て目を細める。アンパンマンの子どもを引き付けるパワーは底知れない。お母さんに抱っこされて、爆睡している赤ちゃんを見ていると尊さに泣きそうになる。
我が子もまだ6歳と9歳だけど、すでに懐かしい。
お母さんに気づかれないように、こっそり子どもたちを観察する怪しい女になっていることに気づく。いかんいかん、と、娘の靴下だけ購入して店を出た。
子どもの成長とともに、姿を消していくものがある。
そして、これから新たに出会うものも、まだまだあるのだろう。
子育てって、なんとも味わい深いものだよなぁなんて、しみじみと思うのだった。