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「ママがいい」に込められた想い①

ぶっちゃけ言うと、わたしは、子育てより仕事してる方が気持ちがラク。

たぶん、自己肯定感が低いから、お金とか感謝が見えやすい(存在価値を見出しやすい)仕事の方が気楽なんだと思う。

でも、「あ、逃げてたわ」と思ったので、つらつら書いてみます。


父の気持ちが今ごろ分かる

「お父さんは、親に遊んでもらった経験がないから、自分の子どもとの接し方が分からないのよ。」

子どもの頃、母がポツリと言っていた。

それを聞いたわたしは、「んな訳あるかい。とりあえず、ディズニーランドに連れて行けばいいのさ(ただ行ってみたいだけ)」と、思っていた。

でも、今なら父の気持ちが分かる。

遊びに連れていくことはできる。
でも、どう向き合えばいいのか、同じ時間をどう楽しめばいいのか分からないってことだったんだなぁって。

保育園を休み続ける息子

わたしは、毒親育ち。
でも、父はおそらく、それを何十倍も上回る毒親育ち。

猛毒すぎる祖父に、祖母が飲み込まれて、家庭が機能してなかった。

遊んでもらうことも、親身になってもらうことも、旅行に連れて行ってもらうことも、多分1回もなかったのだと思う。父は自分語りする人じゃなかったから、母の話とか自分から見た景色からの勝手な想像だけど。


父の話は、またの機会に掘り下げるとして。

今日話したいのは、我が息子が、金曜日から保育園を休んでいること。

時々、行きたくないと言うけど、そんなに問題視してなかった。
保育園でイヤなことがあったわけではなく、単純に家がいいという理由のようだったし、仕事に余裕があるときなら休めばいいよ〜くらいにしか思ってなかった。

保育園お休みの日々を書き出してみる

お休み1日目(金曜日)
不定期休みの夫に息子をお願いして、わたしは仕事。
お気に入りの室内遊び場に夫とお出かけ。
帰宅して「ママ〜」ってやってきたときは、一緒にお話ししたり、遊んだり。

お休み2日目(土曜日)
午前中、わたしと息子で公園。
午後は、義姉と息子だけでスポーツ観戦。
わたしは、ひとりでプラプラ。
夜、じいじとばあばの家に泊まるというので、息子だけお泊まり。

お休み3日目(日曜日)
夜まで息子不在。
わたし、仕事。
じいじとばあばに甘やかされて、今日も泊まりたいと騒ぐ息子をなだめる。

お休み4日目(月曜日)
夫が同僚たちとテニス。
一緒に連れていってもらった息子は、試合に混ぜてもらったり、遊んでもらったり。
わたし、仕事。

お休み5日目(火曜日)
さすがに、保育園に行くかなと思っていたが、「ママがいい。ママと一緒にいたい。保育園行きたくない。」と言われる。

「おいおい。今日はミーティングが3本もあって、結構厳しいんだが…。ん?でも、散々休んだのに、まだ行きたくない?今までなかったパターンだな…もしかして、保育園で何かあったのかも!!??」

突然、保育園でハブられてるんじゃないかという妄想に取り憑かれる。

息子は、パパには弱音を吐きたくないという気持ちがあるので、ふたりっきりで話す時間を持たなきゃ。あたふた。と、パニックになる。

家にいるだけの母親になってなかった?

ミーティングやら必須の仕事をこなしながら、息子と向き合ってみた。

保育園では、特にトラブルはないらしい。
とにかく、ママがいいの一点張り。

えぇ?だって、ママずっと家にいるけど?と、最初ハテナが頭にいっぱいだった。

でも、最近の過ごし方を書き出してみたら「ママは仕事」×「息子はママ以外と過ごす」という組み合わせがほとんどだった。

確かに家にはいるけど、マジでいるだけじゃないか…と、愕然とした。

逃げている自分

わたしは心のどこかで、自分より、夫や義両親、義姉の方が、息子にとっていい影響を与えられると思っていた気がする。

愛情深い夫家族に、自分も助けられてきたから、きっと息子にとってもいいだろうと思っていた。というか、そう思うことで、息子に与える影響の責任から逃げたかったのかもしれない。

自分が息子に悪影響を与えるのが怖かったし、自分も毒親になるのかもしれないという恐怖が拭えなかったのかもしれない。

お母さんだから埋められる心の空白

無意識のうちに、良かれと思って息子を遠ざけていたことに気づいた。それだけじゃなくて、仕事があるとか一人になりたいという自分の都合で遠ざけることもあった。

でも、お母さんの枠を、誰かが代わりに埋めるのって難しいんだってことを痛感した。夫でも、義両親でも、埋められない何かがあるんだろうなって。

もちろん世の中には、さまざまな都合でお母さんがいない人もいるだろうから、絶対ではない。でも、目の前にいたら、欲して当たり前なんだなって。

わたしも幼少期、どんなに母に冷たくされても、ずっと母を求めていた。今でも、母といい関係の親子への憧れは消せない。

息子もきっとそうなんだ、って、今更気づいた。

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