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一汁三菜。畑のカブを引っこ抜いて食べる

収穫の秋である。

少しずつ掘っては食べていたサトイモも、すべて収穫し晴れた日に干している。よく乾いて土がおちたらパントリーに保存される。冬の間の貴重な食料である。

秋はおいしい食べ物をたくさん収穫できる。すごしやすい季節ということもあり、そとでよく働くためお腹がすく。しかし、だからといって食べすぎてはいけない。山の暮らしでは、腹七分目くらいがよい。体を身軽にしておいたほうが、活動しやすい。

カブを引っこ抜いて食べる

秋のはじめにカブの種をまいた。すぐに芽が出て順調に成長していたが、ニワトリたちがふんづけたり突っついたりしてしまった。すぐさま、畑の一画を柵で囲い、ニワトリたちを閉じ込めた。毎年、同様のことをくり返している。

心配だったが、試しに引っこ抜いてみたら、そこそこの大きさに育っていた。僕の畑では、カブがよく育たないことが多い。今年は期待できるかもしれない。三つほど収穫して食べてみることにした。カブの葉はまだ柔らかいので、浅漬けにできそうだ。

同時期にまいた小松菜の間引きをしておひたしにし、カブは味噌汁に放り込んだ。残り物のマツタケご飯を握り飯にしておいたものを主食とした。一汁三菜ではあるが、タンパク質があまりに足りないので、ネギとゴマのタレを作り冷奴にかけて食べた。

今年のカブは出来がよい。柔らかいし風味もよい。もっと寒くなったらシチューにして食べるとおいしそうだ。

チンゲンサイは虫に大人気で食べられ放題である。網のようになってしまっていて、向こう側がよく見える。かろうじて輪郭は保っているが、「チンゲンサイと呼ばれる部分」は限りなく少ない。

秋の風がチンゲンサイを通り抜けてゆく。

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