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バジルの収穫と保存、降霜
11月も下旬である。ドタバタと師走の足音が聞こえる。ほとんど騒音に近い。
粘り強いふんばりを見せていたバジルであったが初霜であっさり焼けてしまった。霜が降りる前に収穫しようと思っていたのだが、あまりにものんびりしすぎていた。
慌てて確認すると、まだ元気な葉がある。しかし、次の霜で全滅してしまうだろう。急いで収穫しよう。
バジルの収穫
すでにバジルのストックはそこそこあるので適当に収穫する。霜で焼けていない部分だけを選ぶ。
残りはニワトリに与えてしまう。彼らは夏の間、大葉や赤紫蘇の硬くなってしまった葉をバツンバツンと音をたてて食べていた。同じシソ科だが、バジルは初めて食べる。
その香りが気に入らないのか、あまり嬉しくなさそうにバジルをつついたり、踏んづけたりしていた。最近の彼らは「大根の葉っぱ」というごちそうを毎日食べているので、少々贅沢になっている。
今年生まれたニワトリたちは、まだ本当の冬を知らない。葉ものが少なくなってしまうことも知らないのだ。ドカドカと降り積もる雪を眺めながら「わがままを言わずにバジルもたくさん食べるべきであった」と涙を流すであろう。
バジルの保存
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状態のよいバジルの株をいくつか鉢に生けた。可能性は低そうだが越冬をこころみてみる。僕の住む山は、真冬に零下20度近くまで冷え込む。屋内であっても、バジルが生き残ることができるのか不明である。
収穫したバジルの葉は洗って水を切り、袋に密封して冷凍庫に放り込んでしまう。使う時には、袋ごともんでやれば粉状になって扱いやすい。香りもあまり飛ばない。
乾燥させてもよいが、中途半端な状態で保存するとカビが生えてしまう。そのためほとんど冷凍してしまう。一度、試しにお茶のように煎ってみようかなどとも考えている。
ジェノベーゼソース
全てを冷凍せずに、ジェノベーゼソースにもする。これは早めに食べないとだめになってしまう。オイルで封をするが、そんなに長い期間保存できない。
長くても1ヶ月くらいしかもたないのではないか。もしくはもっと短いかもしれない。作ったらすぐに消費してしまうつもりでいなくてはならない。
そのため、ジェノベーゼソースを作ると最低でも週に二度はジェノベーゼソースのスパゲッティを食べることになる。ジェノベーゼ月間などと呼ばれて親しまれている。
ジェノベーゼソースの簡単なレシピ
バジル、オリーブオイル、塩、ニンニク、松の実がジェノベーゼソースの正しい材料である。
松の実はとてもおいしいが、少量で高価なところが以前からあまり好きになれない。松の実は松ぼっくりからひとつひとつ収穫するのだろうか。全く詳しくないが、非常に手間がかかりそうである。高価なのもうなずける。
代わりにカシューナッツを使ってもよい。割れたものを安く販売していることもあるため、手にとりやすい。正統派ではないので、松の実原理主義者に見つからないよう、こっそりと行うことが大切である。
あらかじめカシューナッツをできるだけ砕いておき、材料をミキサーに入れ混ぜ合わせる。完成である。簡単なのでとてもよい。
好みにもよるが、僕はパルメザンチーズも加え、レモンを少ししぼる。レモンの効果で消費期限を少しでも伸ばそうという魂胆だが、気休め程度のような気もする。
少し遅めのジェノベーゼ月間がはじまる。