見出し画像

ローカルプロダクション ディレクター 山中裕加の推し食材。「水の都」から届く、筍とたけのこピクルス用スパイスセット

普段は秘密にしておきたいお気に入り食材をこっそり教えてくれるプロジェクト『#わたしの推し食材』。
Vo.9は愛媛県西条市でローカルプロダクション ディレクターとして活動するHinelの山中さんです。

フードセレクター紹介

昨年5月に愛媛県西条市に移住し、地域に眠る豊かな資源を掘り起こすべく、Next Commons Lab西条・ローカルプロダクション ディレクターとして活動をしている、Hinelの山中と申します!
食べることも、呑むことも大好きな私にとって、一年を通して豊富な種類の農作物が採れ、市内に酒蔵が4蔵もあるこの地は最高に楽しいまちです。

山中_main

そんな私の推し食材は、
石鎚山系の豊かな自然の麓で育った「たけのこ」です!

水の都から旬のたけのこをお届け

私の暮らす西条市には「うちぬき」と呼ばれ、皆さんに親しまれている地下水の自噴井がそこかしこから湧き出ています。
名水百選にも選ばれるこのうちぬき、公共の自噴井には市外からもポリタンクやペットボトルを抱えて汲みに来る方もたくさん。
そして、各家庭の蛇口から出るお水ももちろん「うちぬき」です。

これが西条市が「水の都」と言われる所以なのですが、
そんな豊かな水系を支えているのは、西日本一高い山でもある百名山「石鎚山」を中心とする石鎚山系の豊かな自然。

画像2

(石鎚山に向かう途中にある宿泊施設「石鎚ふれあいの里」の脇を流れる清流。写真提供:石鎚ふれあいの里)

毎日美味しい野菜や果物があって、自分の食を支えてくれている生産者さんが身近にいる暮らしは、都内でチェーン店の牛丼をかきこんで終電に飛び乗る生活からは考えられないジャンプです。

東京の生活も、東京も大好きです。
でも、そんな私だからこそ、この地のありがたさと豊かさを心から感じられるのかもしれません。

新型コロナウイルスの影響で大変な日々を送っている友達の様子を聞きながら、
「都会のみんなにもこの美味しさを味わって笑顔になって欲しい」
先日筍をかじりながらそんなことを思ってました。

そんな時に回ってきたこの企画、乗るしかない!!

当たり前に美味しい農作物を食べれる未来の為に「おうちで竹林整備第1弾!」

なぜ他の農産物ではなく、筍なのか。

実は私の祖母の家はこの西条市内の里山にあり、小さい頃の夏休みには毎日朝から晩まで山を駆け回っていました。
そんなばあちゃんの家から見る大好きな景色。

でも、そこから見える景色はゆっくりと確実に形を変えています。
私が魅力だと思っているこの地の豊かさはこのままの形で残るものではないのだと痛感する日々。
人の手が行き届かなくなった里山では竹林が外へ外へと侵食します。
加工が容易で抗菌作用もある竹は、昔から暮らしにとって欠かせない大事な資源だったのです。

画像3

(整備された竹林は適度な日差しとさわさわと鳴る笹の葉の音が心地いいです)

だけど、時代は代わり色々なものに代替されていきました。
そして、人口減少や高齢化、そんな耳にタコが出来るほど聞く「地方の課題」。
森や里山の環境の悪化による、水資源への影響。
美味しい水が美味しい農作物をつくっているとしたら、そして私の大好きな景色が無くなってしまうとしたら、それは決して私にとって人ごとではなくなりました。

だからこそ、私に出来ることを、そして、楽しくこの魅力を守れる取り組みをしたい。西条に遊びにきてくれた人にこの景色や豊かな自然を感じて欲しい。
そう願って日々活動をしています。

おじちゃん達の想いと一緒にお届けします

筍の収穫をしてくれるのは、西条市の竹林をボランティアで整備してくれている、その名も「竹林をよくする会」のメンバーのみなさん。
もちろん私も昨年の秋からの最新米のメンバーとして一緒に活動しています!

今回お届けする筍は、普段会が整備している竹林から掘り起こします。
先日の竹林整備でも整備後にニョキッと出ている筍をみんなで掘って持ち帰りましたが、普段は筍の販売などはしていません。
だけど、この企画をお伝えしたら、快く(そして二つ返事で)一緒に収穫を手伝ってくれることになりました。

おじちゃん達は「わしらは竹さえ切れればいい」と言います。
派手なことはせず、毎回黙々と十数メートルにもおよぶ竹を伐採し、切断し、それを運び出し、竹林を綺麗にしてくれています。
西条名物の秋祭りの前には、お祭りの見せ場、81台にもおよぶみこしやだんじりが並ぶ河川敷の竹林をこっそり整備しています。

そうやって地域の環境は守られている。
そんな彼らの想いと共に筍を皆さんの元にお届けします。

画像4

(竹林整備の一幕。一汗書いた後にお日様の下で食べるお弁当は最高です。)

◆お買い求めはこちらから!

商品はお手軽な1.5kgのセットと3.0kgのセットをご用意しています。

商品名:
・竹になる前に M:3.0kg
・竹になる前に S:1.5kg
※これ以上の量をご希望の方はサイトのメッセージからご連絡ください

筍と合わせて、アク抜き用の米ぬかとピクルス用のスパイスを同封してお届けします。
長くなったおうち時間で、ピクルスづくりやお家居酒屋を楽しんでいただけるようにと考えました。
茹でたての筍は絶品です。まずは茹でたままのシャキシャキ筍に是非かじりついてみてください。
筍は油と相性がいいので、煮物にする時も油揚げなどと一緒に調理すると美味しいです!

【ご注意事項】
・収穫日は4/21(火)を予定しています
・郵送の日付指定は出来ませんが当日中に発送をいたしますので、ほとんどの地域で翌日がお届け日となります
・スパイス以外のピクルスに必要な米酢、砂糖、出汁はご用意ください

画像5

そして、今回このnoteをご覧になって購入してくださる方限定。
竹のビールカップをお付け致します!
といってもただの竹の筒です。
が、これこそ私がもっとも推したい逸品。

竹林をよくする会のおじちゃんから「竹の筒でビール飲んだら最高なんぞ〜」と教えてもらったなんの変哲もない竹の筒。
ところがどっこい、こいつがとてもクリーミーな泡を生み出します。
外出制限がかかる今、おうちでも美味しいビールをご堪能頂ければと思い、こちらはおまけとしてお付け致します。

画像7

(太いのも細いのもあります。そして真っ直ぐ立たないものが多いのもご了承ください。。姪っ子流だと花を詰めるという使い方もあるそうです。)

ただ、これが市場に出回らない理由に、生竹の保存の難しさがあります。
天敵は竹が持つ保水力からくるカビなのです。
もしがっかりさせるようなことがあってもノークレームでお許しいただける方、そして工芸品のような美しい形体ではないことをご理解いただける方、備考欄に「竹グラス希望」と記載してご購入ください。

まだまだ眠る竹の面白さ

さて、そんなたけのこ君、あと二週間もすればすくすくすくすくと成長し、私の身長をゆうに超えていきます。
この成長力が竹がサステナブルな資源と言われる所以でもあるのですが、おそるべし竹の成長力。

そんな長身たけのこ君を使った食材こそが「国産メンマ」の原材料です。
「おうちで竹林整備第二弾」として、同じくBASEのサイトで販売を予定していますので、もし気になってくださる方、是非フォローをお願いいたします!

豊かな自然の食材をみんなに美味しく食べてもらうこと、私たちの暮らしを支えている自然を身近に感じてもらうこと。
それがきっと地域の美しい未来、いや、豊かな地球の未来に繋がると信じています。

それでは、みなさまの食べる竹林整備へのご参加を心よりお待ちしております!

画像6


いいなと思ったら応援しよう!