HIPPY「君に捧げる応援歌」レビュー ～夢に挫折しそうな人たちへ～
私がHIPPYを知ったのは、元猿岩石の森脇和成が企画したヒッチハイクのオーディションから。
元はと言えば、私がたまたま見て、はまってしまったラファエルのYouTubeチャンネルのロケ中、たまたま森脇が通りがかったところからである。
SNSの世界は、どんどんコラボやクチコミで輪が広がっていく。ラファエルをきっかけに、ヒカルやカジサック、はなおといった天才的なYouTuberのチャンネルまで知るようになった。
森脇は、そんなラファエルとの出逢いから、YouTubeチャンネルを開設し、ヒッチハイクを企画する。そして、相棒を募集したところ、森脇と地元が同じ広島のシンガーソングライターHIPPYが応募してきて、選ばれたのだ。
そんな奇妙な縁から、始まったヒッチハイク中、HIPPYが頻繁に「君に捧げる応援歌」を披露するシーンが出てくる。
その歌があまりにも名曲すぎるのだ。
歌には、その人が育ってきた境遇、人生観、性格、情熱など、様々な要素が出る。
「君に捧げる応援歌」は、夢を抱きながらも挫折しそうになっている「君」に向けて、温かく激励する情熱的な応援歌だ。
HIPPYの熱い想いがヒップホップとJ-POPが絶妙に融合したサウンドに乗って、ビンビン伝わってくる。
人は、夢を持ち、それを目標に生きていくのが最高の生きがいだ。
そう分かっていながらも、実際は、現実に打ちのめされて、夢をあきらめてしまう人が多いのも事実である。
夢を追い続けているうちに、それ以上の新しい夢ができて、状況が変わってしまうこともある。
見込みの立たない夢をいつまで追ってるんだ、と他人から後ろ指を差されることもあるだろう。
それでも、自分がやりたいことに熱中して全力を尽くす姿は、何物にも代えがたい輝きがある。
そんな人々に対して、HIPPYは、全身から声を張り上げて応援する。
その想いは、きっと１回聴いてみれば、誰の心にも届くはずだ。
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