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犬のピピの話 315 こたえられた飼い主
そして、だんだんわかってきたのです。
ピピは、わたしにほめられて
「とってもうれし!!」
かったのです。
そうでした。
前に、ゴルフ場をかこむ高いポプラの木の道で、ピピがいやいやに、がまんにがまんをかさね、自分自身とたたかって、ほとんど前に進まない横ブラ歩きで、それでもわたしにつながれにやってきたとき、そのピピの努力をわたしは何ひとつほめず、ただ、黙って歩きだしました。
あれは、わたしの失敗で、ピピに対する失礼でした。
今、わたしはあの時のことをどこかでおぼえていて、ピピの努力にちゃんとこたえることができたのです。
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