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全ての人に当てはまるもの

こんにちは。

記事を再開してから、気付けば15回も書いてました。
僕は非常に一定のエネルギーで継続するのが苦手なんですが、その人なりの続け方ってありますよね。

今日はそんなお話。

時代と発達

発達や成長を取り扱う心理学の中で、人間観は常に時代のパラダイムに支配されてきた。
そして、それによって人をとらえるメタファー(比喩)が変わってきた。

例えばフロイトは人間のことを「スチームエンジン」と表現していたそうです。
そこに欲望や欲求という石炭が投入され、人間が動いていく。
なんかめっちゃフロイトっぽい表現ですよね。

では、今の発達や心理学の人たちがどんな人間観、メタファーを持っているかというと「エコロジー、生態系」なんだそうです。

様々なものが複雑に入り組み合い、相互に影響し合って形成されているというイメージらしいのですが、なんかメタファーとしては微妙だなというか、そもそももうそれメタファーにする必要ある??と個人的には思いました。


人それぞれ

実際、我々は本当に複雑に入り組み合い、様々なものに影響を受け、影響を与える生き物です。
それは、何千年も前から語られていますが、心理学的視点からもそういった捉え方になったのでしょう。
これは神話の時代から中世、近代、現代になって同じことを高い次元で捉えているのだと思います。

我々の存在というのは、多くのことを複雑に影響を受けながら、形成されていきます。
生まれ、育ち、教育、環境、サポート、出会い。
こういったものが、少し違うだけで全く違う人間形成となり、成長過程となります。
だからこそ、二人として同じ人はいないのです。
当たり前のことですが。

人の成長には、様々な要素が絡み合ってなされる。
だからこそ、1つの理論やパターンや事例が、全ての人に当てはまることなど有り得ない。

ほとんどの物事が「人による」のです。


認知の罠

発達理論や、インテグラル理論、ティール組織。
あるいはMBTIやエニアグラム。
それこそ個性心理学や血液型占いにいたるまで。

人間はカテゴライズするのが好きです。
カテゴライズすると、分かりやすく説明しやすい。
それ自体は悪いことではありません。

でも、その認知の罠に陥ることに注意は必要です。

これは強み診断士の中でも繰り返し何度も何度もお話することですが、テストや測定やフレームは、あくまで1つの可能性でありヒントであり示唆である。
大事なのは目の前にいる人であり、答えは全てその人の中にあります。

決してカテゴライズを優先し、その人をその枠に無理矢理押し込めてはいけません。
しかし、我々の脳は油断すると、すぐにそうしようとするのです。

だからこそ、意識し、自覚しておく必要があります。


文化的、民族的背景

上述したように、発達・成長・学びは、環境によっても大きな影響を受けます。
ということは、必ず文化的な背景の影響を受けます。

現在の心理学や発達理論や個性の測定や開発などは、多く(あるいはほとんど)が欧米で研究されたものです。

そうなると自然に、研究対象もその土地の人が多くなります。

しかし、様々なカテゴライズが、全ての民族や全ての人に該当する訳でもありません。

そういった事も、理解した上で学ぶことも重要だと思います。


全ての人に当てはまるもの

だからこそ、僕がこういった取り組みを続けるのも一般的にいわれる方法では、全然上手くいきませんでした。
世の中に「続ける方法!」「習慣が人生を変える!」「GRIT!」みたいな情報は山のようにありますが、それらは僕には当てはまりませんでした。
(ドンピシャはまった人もいらっしゃるでしょう)

自分なりに試行錯誤し、ほとんどを失敗しながら、なんとかかんとか自分の方法を模索しています。

だからこそ、もし誰かの成長に寄り添うのなら、当然その人にあった道、方法、学びというものがあるのでしょう。
その事を決して忘れてはいけません。

逆に、全ての人に絶対に当てはまるものなど、あるのでしょうか?

もしかすると、普遍妥当性と思惟必然性を持ち合わせた真理なるものがあるのかもしれません。

人間を理解したい僕にとっては、その真理は喉から手が出るほど知りたいことですが、今のところ見つかってはいません。

是非、知っている方は教えてください。


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西村太嘉
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