新しいつながりの価値
生活の大部分で利用しているインターネット。買い物も、レストランの予約も、旅行先を調べることも、そして人間関係をつくることもAmazon、Google、Facebookで家にいて1人で完結することができます。
先日、スターバックスコーヒーに行き、無料チケットがあったので何を飲もうかと悩んでいたのですが、店員さんが説明してくれた普段飲まないダークモカチップフラペチーノにショット追加、豆乳に変更、わらびもちトッピングを注文。やや甘かったのですが固めのチョコレートチップとわらびもちのやわらか触感にクセになりそうでした。ちなみに普段はブラックコーヒー派です。帰りに「おいしかったです」と伝えると、笑顔で「ありがとうございました」と言ってくれ心が満たされました。
新しい人と出会う価値は何なのだろう
スタンフォード大学の教授で、キャリア論で有名なジョン・D・クランボルツ教授の計画的偶発性理論によれば、人生の8割は計画した通りにはいかないのだそうです。つまり人生で計画できるのは2割程度で、残りの8割は予定不調和で偶発的であるということです。
【計画的偶発性理論】
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方(引用:Wikipedia)
言い換えると、偶発的な出来事を受け入れなければ、人生の8割の可能性を自ら排除していると言えるのかもしれません。
本を読む場合、オンラインのレコメンドの本より、本屋でたまたま見つけた本の方が読書体験の質が上がると言われます。
悩みを相談する場合も、親しい人に相談するよりも、たまたま隣に座った人に相談した方が意外と記憶に残り、参考になることがあります。親しい人のアドバイスは自分の考えと同じようなものが多いからなのかもしれませんが、あなたのことを全く知らない人の意見、つまり無責任の意見の方があなたの新しい将来を開く可能性があると言えます。
1970年代にアメリカの社会学者、マーク・グラノヴェター氏が行った調査でも、転職という人生の転機になる話は、頻繁に会っている人からよりも、ほとんど会っていない弱いつながりの人との会話からの発生することが圧倒的に多かったそうです。
合理的なインターネット世界
スマホ、インターネットの世界はAmazon、Google、Facebookの合理的なアルゴリズムで決められ、気付かない間に偶発的な要素が排除されているのです。
急用もなくスマホを見ていることがありますよね。たとえば買い物でレジに並んでいるとき、そのときに同じ並んでいる人に閉店時刻を聞いたり、学校で「そのノートはどこで買ったの?」と聞いたり、電車やバスで隣に座った人に何の本を読んでいるのかと話かけたりすることで、コミュニケーションのキッカケができ、新しいチャンスを生み出せるのです。
データやアルゴリズムが完全に支配するインターネットの中に閉じこもれば閉じこもるほど、予定不調和、偶発によって生み出される新しい可能性が開くチャンスは減っていくということになります。
偶発的な出会い
クランボルツ教授が言うように「人生の8割は計画した通りにはいかない」が正しいのであれば、インターネットの中に閉じこもることで、狭い2割の可能性の中で生きることになり、偶然が生み出す8割のチャンスを自ら捨てていることになります。
きれいな景色を見るために旅行に行ったときではなく、日常、何気なく目に入った空があまりにもきれいで感動したりする。
新しいつながりには、予定不調和で予想の出来ない無限の可能性が秘めているのです。では、そのチャンスと出会うにはどうしたらいいのか。そのことについてはまたの機会に。
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