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適当過ぎるネットニュース
「ネットニュースが適当過ぎる」という話は言われて久しいが、今まさに来るところまで来ている状態と言っても過言ではない。「日本のスマホ代が高すぎる」とピンク背景で叫ぶ前に、米倉涼子はネットニュースについて頭を抱えるべきだろう。
こういったネットニュースは俗に「クソ記事」と呼ばれ、芸能人は被害とも言える眉唾の情報を世間に流布されてしまっている。テレビ・ラジオの悪意を持った切り抜き記事や、見出しでミスリードを促すような釣り記事、一瞬の変な表情を切り取った記事など、情報を貴社の都合の良い様に湾曲させた記事は、ネット上にごまんとある。
私自身これまで、切り取り記事や、ミスリードを誘うタイトルのネット記事は沢山見てきた。切り取り記事を読んで印象が変わりそうになったり、ミスリードに誘われて騙されたと思った経験も1度や2度ではない。ただ最近、これまでの適当ネットニュースを鼻で笑うような、適当過ぎるネットニュースを見つけてしまったのだ。
それがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1679619708946-JXjn2WrYgQ.png)
「佐藤、離婚」である。
シンプルかつ大胆なタイトルに、誰しも目を疑ったに違いない。「もしかしてこの瞬間、俺極度の乱視始まった?」と眼球を取り出そうとしている皆様は安心してほしい。実際に「佐藤、離婚」としかタイトルには書かれていない。
もはやミスリードを狙っているのか、日本歴が短すぎて「佐藤」という苗字を「剛力」くらいレア苗字だと思っているのかわからないレベルで、適当過ぎるタイトルだ。ちなみにだが、ざっと調べただけで「佐藤」で始まる有名人は180人は存在しているので、このタイトルでわかることは180人のうちどれかの佐藤が、離婚したっぽいと言う事だけだ。(参考:佐藤の有名人一覧)
加えてたちが悪いのは、こういうタイトルを付けられると、謎にハードルが上がってしまう事だ。漠然と「佐藤」とだけ言われれば、具体的に誰か想像が出来ていない中で、とんでもない人が離婚したと無意識のうちに思ってしまう。しかもこれは、具体的にイメージが出来ていない為、どんな有名な佐藤が出てきたところで、なかなかハードルを越えることができない。
今回だってそう。離婚したのは「佐藤仁美」なのだが、聞いて「ふーん」くらいにしか思わなかったのではないだろうか。これがタイトルとして「佐藤仁美、離婚」と流れていたら「あのライザップのCM出てた人離婚したんや。」くらいに思っていたはずだ。完全にタイトルに踊らされてしまっているのである。
WBCでニュースが一色になっている中便乗を狙ったのか、「WBC優勝、SNSでは会社「ズル休み」の報告も…どんなリスクがある?」という「嘘つき呼ばわりされることじゃ!」と言いたくなるクソ記事も散見される中、「佐藤、離婚」は群を抜いたすさまじいクソ記事だったことは間違いはない。
クソ記事なんて無くなればいいと思いながら、私の様にこうしてクソ記事を別の意味でも楽しむ人間がいる限り、クソ記事ははびこり続けるのだろう。