ブログ支援ツールで良記事は書けるのか
副業ブームも相まって、ブログの価値も見直されつつある昨今でございますが、ブログの定石というものも確立されてきたように思います。
「ひとつのカテゴリーに絞って専門性を持たせる」
「SEOを意識して、検索に引っかかるようにする」
「結論を始めに書いて、深堀をしていく」
多くの人に読まれるための正攻法が確立され、どうすればいいのかが明確になってきているように思います。話せば話すほど、こんなに調べて勉強しているにも関わらず、専門性もへったくれもない長ったらしい奇文を発信し続けている、私のクレイジー度合いが上がる一方です。
こういったブログの正攻法が確立されていく中で、同時に登場したのがブログ支援ツールと呼ばれるものでございます。以前紹介したブレインストーミングアプリなんかもその一例ですが、更新を続ける為の手助けになるツールというものも、たくさん出てきております。
そんな中で、凄いものを見つけてしまったんですよ。
究極の支援ツールとも言うべき、半端ないツールを。
それがこちらでございます。
ニゴロデザインという会社が作った、ホームページ支援ツールでございます。
この支援ツールには「ブログ作成支援」と「文章チェッカー」と呼ばれる大きくふたつのコンテンツが入っております。とりわけ「ブログ作成支援」というコンテンツが半端なくてですね、ひとつキーワードを入れると、タイトルと本文の提案を行ってくれるというものです。
こんなもん、ブロガーの夢と言っても過言ではないじゃないですか。流石に本文は「本文例」という形で、全書きしてくれるわけではないですが、それでも凄いと思いませんか。
これさえあれば、奇文しか書けないマッドサイエンブロガーの私でも、素晴らしい記事が書けるのではないかと思うんですよ。このツールに全乗っかりすることで、様々な人のスキルアップや不安解消につながる、人の為になる記事が書けるのではないかと思うんですよ。
そこで一度、過去の記事をベースに、このツールに則って書いてみたいと思います。ツール通りに内容や方向性を変更し、全く新しい良記事を生み出しますよ。
そこで、ベースとなる記事ですが。
私の書いた『「泳げ!たいやきくん」は、なぜ毎日焼かれていることを知っているのか』という記事を使いたいと思います。
この記事では、泳げたいやきくんの歌いだし「まいにちまいにち僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃうよ」という部分に対して、「なぜ焼かれていると知ってるのか」という部分について考察しています。
私は泳げたいやきくんに対して、「毎日焼かれている」というところに着眼しましたが、支援ツールはどこに注目し、どういう方向性で記事を書くのか。一旦記事の内容を忘れて、全乗っかりして記事を書いてみたいと思います。
と言う事で早速。
支援ツールにキーワードとなる「たいやきくん」を入力します。ここから5つのタイトルが提案されるので、タイトルを決めることで方向性がまとまります。
そしてタイトル毎に本文例が出ますので、それに沿って記事を書いていけば、支援ツールの記事が出来上がるという算段…
タイトル提案1「彼女の美しさのヒミツは、このたいやきくんだった!」
たいやきくんを水素水のいとこやと思ってる?
タイトル提案2「放っておいてはダメ!たいやきくんを卒業する方法」
たいやきくんを依存症やと思ってる?
タイトル提案3「たった10日間でたいやきくんを覚える方法!」
たい焼きくんを司法試験と思ってる?
おい、支援ツール!たいやきくん大喜利すんなや!
たい焼きくんを10日で覚える方法?およげたいやきくんなんて5分で完コピや!!
そんなことを言いつつ、まだまともな方と言えるタイトルで、今回は書いてみたいと思います。
(タイトル)
「これだけは知っておくべきたいやきくんを快適にする方法」
(本文)
【◆ 1 結論(はじめに結論を言います)】
泳げ!たいやきくんが発売されてから、今年で46年が経過しました。彼らが毎日毎日焼かれる苦しさを世間に訴えかけてから、半世紀近い時が経っても、いまだに彼らは鉄板の上で焼かれ続けております。
様々な権利に関心がもたれている今こそ、たいやきくんに対しても今一度見直すべき時ではないでしょうか。
そのために、皆様ひとりひとりの行動が重要です。
さぁ皆様、たい焼きを大量に買い込み、水槽にぶち込みましょう。
【◆ 2 理由(最初の結論について、なぜそう思ったか)】
なぜかというと、ひとえにたいやきくん本人の意志が、海へ逃げ込むことだったからです。
我々は毎日鉄板で焼かれて、嫌になっちゃった経験がありません。熱々の鉄板のふちに手が当たり水ぶくれができて嫌になったことは合っても、「また俺鉄板で焼かれてるよ…めんどくせぇなぁ…」と思った人は居ないはずです。我々が根本的に彼らの気持ちを、感じられないのは明らかです。
ですから、彼ら自身が現状打破のために行った「海へ逃げ込む」という行動を尊重すべきと言えるでしょう。それが彼らの能動的な意思の現れで有り、彼らの権利を重んじるならば、海へ逃がしてあげるというのが自然な流れと言えるでしょう。
【◆ 3 具体例・根拠(具体例を書きます)】
ココで問題になるのが、海へ逃がす事が、本当の意味でたい焼きの為になるのか、という部分です。
たいやきくんの事を第一に考える皆々様も「野生での経験もないたい焼きを、そのまま海へ返すというのは、残酷では無いのか」と言った意見を持たれることかと思います。さらには、生態系への影響や自然保護の観点から、野生に生息していなかったたいやきくんを、海に戻すと言う事に異論を唱える方もいるでしょう。
それはごもっともな意見でございます。無論、たいやきくんの意志を尊重する上では、海に返してあげるというのが最善ではありますが、自然にはそれまでに生態系を築き上げてきた生物が存在しており、そちらの権利を尊重する事も、これまた大切でございます。
たいやきくん自身の意志と自然の摂理。その妥協点として、我々はたいやきくんを自然ではない水に帰してあげることが、最善ではないでしょうか。我々人間が生み出してしまった悲しき自我であるたいやきくんに対してできる、せめてもの罪滅ぼしが、たい焼き水槽ぶち込みではないでしょうか。
【◆ 4 再結論(もう一度結論を書いて印象を強めます、思いも入れて下さい)】
たいやきくんは、水槽にぶち込むべきでございます。
たいやきくん自身は、広い海で泳ぎたいと考えていますが、自然には危険も多く、元々築き上げられた生態系も存在しています。ここは我々が愛を持って接することで、海ではなく水槽での共存を進めていくべきでしょう。
さらにこの運動が広がれば、いずれ水族館のような大型水槽を持つ施設でもたいやきの解放が行われ、海とまでは行かなくとも、限りなく海に近い安全で広い世界を見せてあげることもできるはずです。そのためにもまず我々一人一人の行動が大切です。
さぁ皆様、たい焼きを大量に買い込み、水槽にぶち込みましょう。
我々が生み出してしまった命を、かわいそうな物で留めないためにも、今こそ立ち上がる時です。
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結論
支援ツールより、書き手のクレイジーさが勝る。