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AISASの法則を仕事に活かす5ステップ|行動を引き出す仕組み

🐕なぜAIDMAではもう通用しないのか?

あなたの仕事で、相手に注目され、行動してもらう場面はどれくらいありますか?営業やプレゼン、資料作成……どのシーンでも相手の心を動かす仕組みが求められれます。

かつてはAIDMAモデルが主流でした。テレビ広告やチラシなど、一方通行で情報を届ければ購買行動が生まれる時代。しかし、インターネットとSNSの普及により、消費者やクライアントの行動は変化しました。いまや、情報を受け取るだけではなく、自ら検索し、共有する行動が主流です。

AISASモデルは、デジタル時代のこの行動変化に対応した新しい心理モデルです。このモデルを仕事に活用することで、相手の行動を自然に引き出し、成果につなげることができます。



🐕AISASモデルとは?

●AISASモデルの定義と構成

AISASモデルは、以下の5つのステップから成る心理プロセスです。

①Attention(注意): まずは相手に気づいてもらう。

②Interest(興味): 関心を引き続ける。

③Search(検索): 詳細を調べる。

④Action(行動): 具体的なアクションを起こす。

⑤Share(共有): 他者と情報をシェアする。

●AISASとAIDMAの違い

AIDMA:購入までの心理を重視した「一方向型」のモデル。
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AISAS:検索(Search)と共有(Share)を含む「双方向型」で、情報の流れがダイナミック。

●ビジネスへの応用方法

営業: 相手が検索したくなる資料を用意し、共有したくなる提案を行う。

プレゼン: 聞き手が思わず共有したくなるビジュアルやデータを作成する。


🐕AISASモデルの各ステップと仕事への応用法

① Attention【注意】|まず相手に気づいてもらう

●ポイント: 注意を引くだけでなく、“自分に関係がある”と感じさせることが大切。

●具体的な方法:

• メール件名に「○○を解決する3つの方法」と相手の課題を明示する。

• プレゼン冒頭に「業界で注目される○○%成長の秘密」を盛り込む。

●チェックポイント:

話の冒頭や資料の最初で、相手が「続きを聞きたい」と思う仕掛けを作れているか

見た瞬間に注意を引くビジュアルやキーワードを使用しているか


② Interest【興味】|継続して関心を引く

●ポイント: 興味を引くには、相手の課題やニーズに寄り添ったストーリーや具体例が効果的。

●具体的な方法:

• 提案資料に「実際に○○社で成功した事例」を盛り込む。

• プレゼンで「あなたの業務改善に役立つ3つの方法」を提案する。

●チェックポイント:

相手が「もっと知りたい」と感じるストーリーや具体的な解決策を提示しているか

提案内容が、”相手の課題解決に直結している”と分かりやすく伝わっているか


③ Search(検索)|もっと知りたいと思わせる

●ポイント: 相手が検索したくなる要素を資料や提案に組み込むことで、次の行動を引き出す。

●具体的な方法:

• メールや資料に「詳しい情報はこちら」とリンクを添付する。

• プレゼンで「さらに詳しいデータを別途提供できます」と付加価値を加える。

●チェックポイント:

自分の話や資料が「後で調べたい」と思わせる内容になっているか

追加の情報や参考資料を提供できる準備が整っているか


④ Action(行動)|具体的なアクションを促す

●ポイント: 行動を促す提案はシンプルかつ実現可能なものであることが重要。

●具体的な方法:

• 営業で「まず無料トライアルを試しませんか?」と提案する。

• 会議で「次回までにこの課題について調査しましょう」と具体的なタスクを示す。

●チェックポイント:

提案内容は「次に何をすればいいか」が明確になっているか

相手の負担を軽減する仕掛けを用意しているか


⑤ Share(共有)|情報を広めてもらう

●ポイント:共有されることで、自分の成果や提案がさらに広がる。

●具体的な方法:

• 成果を簡潔なフォーマットでまとめ、SNSや社内ツールで共有する。

• 提案書に、チーム内で使いやすいテンプレートを添付する。

●チェックポイント:

成果物が「他の人にも教えたい」「使いたい」と思わせる内容になっているか

資料や提案が簡単に共有できる形式になっているか


🐕AISASモデルを使う際の注意点

1. 「Search」と「Share」を重視:

デジタル時代では、この2つが行動を生むカギ。検索意欲を掻き立て、共有しやすい形に整えることを意識する。

2. 相手の立場に立つ:

各ステップが、相手の心理や課題に寄り添った設計になっているかを確認する。

3. 行動を具体化:

相手にとって「次にすべきこと」が明確に示されているかを見直す。


🐕まとめ:AISASモデルで仕事を変える

AISASモデルは、現代の消費者やクライアントの行動を反映したフレームワークです。この流れを仕事に取り入れることで、プレゼンや営業、企画立案の成果を大きく向上させることができます。

以下、AISASモデルの要点まとめになります。振り返り用にどうぞ。

1. Attention: 「相手の目を引くにはどうするか?」
例: キャッチコピーや話の冒頭で関心を引く仕掛けを入れる。

2. Interest: 「関心を引き続けるには何を伝えるか?」
例: ストーリーや具体例を用いて、相手の課題解決に寄り添う。

3. Search: 「さらに調べたいと思わせる要素をどう作るか?」
例: 補足資料やリンクを用意し、検索を促す動機を提供する。

4. Action: 「具体的な行動をどう引き出すか?」
例: 相手が次に何をすべきかを明確にし、ハードルを下げる提案をする。

5. Share: 「成果や提案を他人に広めてもらうにはどうするか?」
例: 簡潔で共有しやすいフォーマットや資料を準備する。

「検索」「共有」が当たり前の時代なのはもうみなさん分かりすぎているくらいかと思います。明日からと言わず、今日から!AIDMAに頼らず、AISASを使って現代の仕事をアップデートしましょう!

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