<お庭>対策しない雑草対策
雑草対策の相談を受けていたとき
思っていたこと。
もういっそ「雑草」と思わないという対策。
もちろん
コンクリートを打ったり
人工芝を貼ったり
お困り解決のための方法はあれこれありますが
実際自分が家でやっている方法は
「雑草をとりすぎない」です。
昔、ガーデンの専門学校のお手伝いに行ったことがありました。
雑草の勉強がてら、花壇の手入れする授業でした。
生徒さんたちの笑い声に振り返ると
余った植木鉢に雑草の寄せ植えを作って
「かわいい!」と笑いあっておりました。
君たちがかわいいよ!そしてセンスがある。
…確かに「雑草」って思っていたけど、かわいいね…
なので、我が家では
勝手に生えてきた植物については
草丈が伸びる種類(エノコログサとかイネ科のシュッとした草類)は
しっかりとる。
地面をはっていくタイプの植物(マツバキクの仲間やカタバミなど)は
残す。
としています。
プラス、リピアやリシマキア、ダイカンドラなど
グランドカバーに使う植物を買ってきて
雑草と混ぜて育てています。
すると全体がやさしいグリーンで覆われて
とらなければならないような草も
だんだん生えてきにくくなりました。
このあたりのことを
雑草研究で有名な稲垣栄洋さんもおっしゃっていました。
雑草というのはとっても強そうにみえて
実はほかの植物と生存競争したらすぐ負けちゃうような植物だそうです。
勝ち目がないからほかの草が生えないような
ブロックのちょっとした隙間とか
乾燥してかっちかちの土を選んで
頑張って生えているということ。
何か先に植物が茂っていたら
そこに生えるのは難しいということ。
そのかわりとるべき植物は徹底的に!
(うんと大きくなるとか、根が強く張りすぎるものとか)
雨上がりを狙って
ズボッと根元から引き抜きます。
雨上がりでなければ
気になっても知らんふりで大丈夫。
でも雨が止んだタイミングに家にいたら
ほんの1、2本でもいいから抜く!がコツです。
面倒な気持ちになる日もありますが
短い時間でも
庭に立って、風を感じて
ああ、雑草と思ってたけどこんな花が咲くんだなとか
そんなことを考える時間は
心にとってはプラスのような気がしています。