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新国立劇場の個人賛助会員を続けてみた 2024

いよいよ、2024/2025シーズン開幕です。
今シーズンも、個人賛助会員を継続しました。賛助会員の継続は、送られてくる資料に記入して郵送し、会費を振り込みます。
オペラ「ウィリアム・テル」のゲネプロ見学会申し込み日と、見学会の日が1年目の有効期間終了日を挟んでいたのですが、継続しない場合に申し込みが有効なのかどうかは、分かりません。

昨年は米沢唯さんのバレエ「ドン・キホーテ」で私のシーズン開幕でしたが、今年はオペラ「夢遊病の女」のゲネで、フライング開幕(?)です。

バレエは、今シーズンはいよいよロンドン公演です。
シーズンオフには、健康上の理由でプリンシパル米沢唯さんがシーズン開幕演目「眠りの森の美女」の主役を降板するという、心配なニュースがありました。ゆっくりと療養されて、またすてきな舞台を見せてくださることを祈ります。

個人賛助会員の詳細については、2023/2024シーズンの記事をご覧になってください。

今シーズンは、個人賛助会員の特典である舞台稽古見学会と、研修所公演のご招待について、随時更新していきます。


ゲネプロご招待の詳細

1. 夢遊病の女(オペラ)

「夢遊病の女」舞台稽古見学会
日時:2024年9月30日(月)14:00~17:05
場所:オペラパレス
座席:1階後方上手

平日で月末の午後ですが、お仕事の調整がついたので、参加。
オペラ鑑賞2シーズン目、しかもまだ自分でチケットを買ったことのない超ニワカですが、オペラも面白いなと思い始めたこの頃です。

シーズン開幕演目ですが、指揮は大野芸術監督ではなく、客演のマエストロ・ベニーニ。大野さんは、あいさつにも出られなかったので、東京にいらっしゃらないのでしょう。と思い調べたら、ベルギーで振っていらっしゃるようですね。

舞台前のあいさつが、太田常任理事よりありました。賛助会員へ支援の感謝を述べられ、ベルカントオペラで華やかなシーズン開幕を迎えます、とのことでした。

「夢遊病の女」はダンサーが活躍します。
序曲や前奏曲はなく幕が開き、無音の中ダンサーが踊り始めます。主役であるアミーナに忍び寄る不穏な雰囲気を表しているのか、ダンサーたちは周りから見えない設定です。
もっと少ないのかと思っていましたが、出番も多く、迫力がありました。

また、幕前に合唱が見所だと案内がありましたが、50名ほどの村人が舞台の上にいて歌います。今まで見た中で、一番舞台上が混雑していました。

歌の技量はまったく分かりませんが、アミーナ役のソプラノ歌手がとってもよかったです。喜びを歌うシーンでは、音に羽根が生えて飛んでいるような、そんな軽やかさがありました。
舞台終盤は「あの演出はやめてほしい」と前の席の方が終演後におっしゃっていたような場面があり、私もドキドキしましたが、歌い切った歌手の方をたたえたいと思います(これを書いている時点で初日を迎えていないので、詳細は控えます)。舞台をご覧になれば、何を言いたいのかは分かるはず……!

2. ウィリアム・テル(オペラ)

「ウィリアム・テル」舞台稽古見学会
日時:2024年11月18日(月)14:00~
場所:オペラパレス
座席:3階前方上手

ゲネプロは、2名まで参加可能。弦楽器を弾く友人の分と合わせて2席をメールで申し込み、10月下旬に郵送されてきました。
バレエの友人たちには、一度くらいはオペラを聴いてみたいと言う人がけっこういます。そういう人には、ゲネのご招待はぴったりですが、平日昼は都合がつかないことが多いですね。

開演前に、今回も太田常務理事からのご挨拶がありました。
その中で、大作のためになかなか上映できない作品だと紹介がありましたがその通り、「トリスタンとイゾルデ」と違って休憩時間は30分にもかかわらず、終わるのは約4時間半後。なかなかの長さです。

舞台稽古タイムテーブル

「ウィリアム・テル」については、序曲の最後が運動会の曲、パパが息子の頭の上のリンゴを射る、くらいの知識しかなく見に行きました。
くしくもこの日は、リンゴを射た日だそうです。

そして、聞き終わった感想は――
楽しかった!
男声合唱が重厚でとっても聴きごたえがあった!
序曲の運動会っぽいシーンなんてどこにもなかった!

今まで見たオペラの中で一番楽しかったです。長かったけれど、最後まで飽きずに楽しめました。何よりも、男声合唱が聴きごたえがありました。
ギヨーム(ウィリアムのフランス語読み)役の方も素晴らしかったですが、アルノルド役の方が最高でした。ただこのお二人、見た目が似ているので、どちらがどちらかパッと見分からず。歌いだすとバリトンとテノールで音域が違うので分かるのですが、衣装も地味で、ちょっと混乱しました。

「グランド・オペラ」と呼ばれる、合唱に加えてダンサーも参加する大掛かりな演目で、13人のダンサーは、限られたスペースで踊っていました。バレエのように最低限の装置で平らなところが広いわけではないのに、最大で60人くらい舞台上にいるので、ちょっときゅうくつそうでした。しかも、細かいアレグロで飛び続けていた振りもあったり。なかなか大変そうでした。

幕が下りた後、カーテンコールのための幕がなかなか上がらないな、と思っていたら、どうやらカーテンコールの立ち位置を決めていなかったようで、指示するスタッフさんが舞台上にちらちらと現れていました。今まで見た中で、最高にゲネプロっぽかったです。
あと、曲の合間にオケピあたりで何か指示を出す声が聞こえていました。ゲネの指揮は芸術監督の大野さんではなく、代わりの方だったようです。

とてもよかったので、チケットを買ってもう一度見ようかなと思ったものの、S席以外は売り切れていたので諦めました。オペラ、お高い……。

おまけ。
オペラシティのクリスマスツリーが準備されていました。もうクリスマス。くるみ割り人形の季節ですね。

オペラシティのクリスマスツリー準備中

研修所公演ご案内の詳細


1. 秋のリサイタル2024(オペラストゥディオ)

新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)秋のリサイタル 2024
日時:2024年11月10日(日)14:00~
場所:中劇場
座席:1階下手後方

1席のみ応募可、希望者多数の場合は抽選。
Webから申し込み、10月下旬にチケットが郵送されてきました。

昨年は冬に行われて、ソプラノ二人とピアニストが急病で降板したリサイタル。今年は降板もなく、全員そろって始まったので、それだけでなんだかうれしくなりました。
1階の座席は、両サイドのブロックの後方2列以外は埋まっていました。
新国立劇場の理事長さんが、近くでご覧になっていました。

舞台上、ピアノが置かれている
開演前の舞台上

字幕はありませんが、研修生の方たちが訳した日本語訳付きの歌詞が、プログラムと一緒に配られます。
せっかくなので、こんなところに力を入れています、とか、ここを聴いてほしいです、といった意気込みが書いてあってもいいのかなと思いました。
ピアニストはオペラ伴奏界の巨匠マーティン・カッツ氏。研修所所長の留学時代の恩師だそうです。

最初はホフマン物語より抜粋。昨年のバレエを思い出しながら、聴きました。私が見た回は池田理沙子さんが踊った人形を、ソプラノ歌手が声と動きで表現します。途中ねじも出てきて、コミカルな動きもあり、面白かったです。
アンサンブルが多く、華やかに感じましたが、急病での降板がなければ昨年も同じだったのかもしれません。昨年よりも舞台が広くとられていたので、全員がV字に並ぶオープニングは、色とりどりのドレスが並んで綺麗でした。
昨年はわちゃわちゃとした楽しい騒動の場面で終わりましたが、今回は愛を歌い上げて感動のラスト。どっちもいいですね。

今回いいなと思った方は、ソプラノの野口真瑚さん。声が好みだったのか、曲が好みだったのかも分からないレベルの素人ですが、なんだかいいなと思いました。
それから富永春菜さんもよかったです。昨年の卒業公演でギロチンにかけられるかわいそうなブランシュ役を見ていたので、いきいきと楽しそうに悪巧みをしているのがとっても新鮮でした。

その他ご招待

ワールド・オペラ・デー2024 ミニコンサート 公開収録

ワールド・オペラ・デー2024 ミニコンサート 公開収録
日時:2024年10月下旬 19:30~
場所:オペラパレス ホワイエ
座席:自由席(※不参加)

ドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」より抜粋のミニコンサートへのご招待をいただきました。ワールド・オペラ・デー2024で配信する動画の収録です。
連絡をいただいた時点で1ヶ月を切っていて、平日の夜ということで予定の調整がつかず、残念ながら参加できず。客席数が少ないので、一般には公開しなかったようです。

その動画が10/25に公開されました。

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