星野源を聴く生活はつづく
星野源さんを毎日聴いている。
私は2012年11月28日から星野源さんのファンになった。たまたま、聴いていたラジオから『知らない』が流れてきて、源さんを知った私は、その日のうちにCDを購入し、部屋で『知らない』を毎晩歌うようになった。
『知らない』のMVは夜中の部屋から、夜明けの街を歩くまでの淡々とした静かな映像が流れるが、所々に不穏な雰囲気も漂わせている。
源さんの曲には
[生と死]という生物の逆らえない運命の儚さが見え隠れするものが時々ある。
例えば、1stアルバム【ばかのうた】の『兄妹』という曲は源さんには本当は妹が産まれてくるはずだったと母から聞いたことを曲にしたものだ。
他にも私は『グー』という曲が好きだ。
白いカーテンが揺れたよいま
この部屋にいつ来たのかわからない
すごい機械より 白いベッドより
グーグーグーグーグーグーグー
うちの布団がいい
分かる人には分かるがこの歌詞は病院のベッドのことである。こういう裏話的な事は歌詞カードを見たり、源さんの著作【そして生活は続く】や【働く男】を読んで知った。
源さんのエッセイを読むと普通の日常がいつもより、面白く、時に寂しく感じるようになる。源さんは日常の切り取り方が絶妙なのだ。
2ndアルバム【エピソード】の『ストーブ』も実は火葬場が関係した出来事を曲にしたものだ。また、『バイト』という曲を聴いた時は源さん、何か嫌なことでもあったのかと心配になった。
*源さんは2000~2015年までインストゥルメンタルバンドのSAKEROCKもやっているが話が長くなるので別の機会に文章にする。
源さんファンになって1ヶ月も経たない2012年12月22日に源さんはくも膜下出血で活動を休止する。好きなミュージシャンが病気になるというのが初体験だった私は家族が病気になった時みたいに心配になった。源さんが無事に復帰した時には心底安心した。
復帰後の源さんの曲は同じ人が書いたとは思えない程、一気に弾けた物になっている気がする。
2013年5月1日の3rdアルバムの1曲目『化物』は正に奈落の底から復活した源さんの事を歌っているような曲だと思ったが、実際は舞台で共演経験のある歌舞伎俳優の十八代目 中村勘三郎さんへ宛てた曲だった。
という訳で1st~3rdアルバムの話だけで長くなってしまったので、残りのアルバムと源さんの俳優活動についてはまた別の機会に書こうと思う。
つづく
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