【MBTI】ミッドゾーンについて
ひさしぶりにMBTIに関する記事です。
今回はネット上ではあまり触れられないミッドゾーンについてです。
MBTIともどきの違い
日本MBTI協会が定義するMBTI診断とは、検査結果で人を判断するのではなく、一定の訓練を受けた講師のもと、被験者が自分自身で結果を検証していく一連の流れを指しています。
一方でその協会がもどきと揶揄するネット上で散見される診断は、基本的に診断と結果の開示のみとなります。あとは診断結果に情報を補足的に紹介しているものが多いです。
こうした背景でなぜ正確なMBTIの情報が伝わらず、もどきが広がるのかという話は長くなるので別の機会に述べたいと思います。
今回はMBTIにあってもどきでは(現時点で)あまり触れられていない、ミッドゾーンの概念について紹介をしたいと思います。
ミッドゾーンとは
結論からいうと各指標を構成する各因子の中間地帯になります。
MBTIには外向(E)-内向(I)、感覚(S)-直感(N)、思考(T)-感情(F)、判断(J)-知覚(P)の4つのファセットがありますが、厳密にはそのなかにも各5つの指標があります。
そして5つの指標も、左か右か明確に分けることはせず、ミッドゾーンと呼ばれる中間地帯があります。
例:外向(E)-内向(I)ファセットの場合
①他者との関わり方:率先↔︎受動
②気持ち、考え、関心事の伝達:表現↔︎秘密
③関係性と幅の広さ:社交↔︎親密
④コミュニケーションや社交について:活動↔︎内省
⑤エネルギーのレベルと種類:熱心↔︎静穏
このようにEとIのファセットのなかにも細かい指標があり、さらにはそのミッドゾーン(中間)も設けられています。
こちらを踏まえて理解を深めるのが本来のMBTI診断ということになります。
例えば私の場合、協会が行う診断と講師の方との簡単なフィードバックでENTJという結果になりました。
そのなかでNTJのファセットはそれなりにハッキリとしていましたが、外向(E)-内向(I)は比較的きわどいものでした。
そしてその理由は、上述の①-⑤のうちミッドゾーンに該当する項目が多かったのだと思います。
診断は自分探しの第一歩
wikiにはMBTIの信憑性に関する批判として「僅かな設問への回答や解釈の違いで全く別の性格になってしまう」という批判が書かれています。
これは外向-内向ファセットが51%だからE型だ、49%だからI型だ、など診断上の些細な違いで同じ人間が別の類型になることを指します。
もちろんこのような批判が起こるのは様々な要因があるでしょうが、そもそも協会のMBTIの定義には、
①一定の訓練を受けた講師のもと、被験者が自分自身で結果を検証していく一連の流れ
②ミッドゾーンという概念があり、診断の結果はあくまで目安である
という要素があるため、wikiのその批判については、MBTIともどきを混同しているのかなと思われます。そもそも診断はゴールではなくある意味スタートだと捉えられているからです。
おわりに
真面目に書きましたが、私自身は協会が提供する情報だろうが、ネット上に散見される情報だろうが、情報を取捨選択して扱うことができれば問題ないと思っています。
そのため協会をあがめるつもりも、もどきを軽んじるつもりもありません。
ただもし、自分やあの人が○○型かどうか白黒つけないと寝れないような人がいたら、今回の記事で紹介したミッドゾーンに関する知識を得て、そもそも白黒つけるものではないことを知るのも良いのではないでしょうか。
※それによりMBTIを星占いのようにあつかう楽しさは減るかもしれませんが。
このミッドゾーンの理解や診断は、協会ではSTEPⅡというワークにて扱うものなので、興味がある人は参加してみたり、書籍を購入してみるのが良いと思います。
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