母への手紙
これは、自分のワークのために書いた、永遠に出すことのない母への手紙です。書いたのは1年ほど前なのだけど、なんだかふと、外に出してみてもいい気持ちになりました。
ひとの目に触れるところに置くことで、成仏させたい気持ちがあるのかもしれません。
いい話じゃなくてごめんなさい。
残念なおうちで育った人はフラッシュバックに気を付けて。
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私のお母さんだった人へ
あなたに対する気持ちを、なんと表現すればよいのでしょう。
何度も書いては消して、書いては消して、うまく言葉にすることができません。
あなたは私から見て、いつもかわいそうな人でした。
そしていつも少し不機嫌でした。
いちばん下の子が上の二人に比べずいぶん育てにくい子だったことも、あなたの不機嫌の原因のひとつだったのかもしれないけど、私はあなたに笑ってほしくて、いろんなことをしてきました。
今も、あなたの好きなものや喜びそうなものはたくさん思いつきます。
でも、自分の好きなものや食べたいものはなかなかスッと出てきません。
そろそろ、もう少し自分のことを大事にしようと思います。
だから、あなたを「昔かわいがってくれたこともある親戚」のフォルダに入れることにしました。
周りのみんなが成熟して親の面倒をみ始めている今になって、
あなたが病気になり肉体的にも弱った今になって、
あなたと距離を置くことは少し心苦しいです。
私は、あなたの娘にもお母さんにもなりきれませんでした。
今度あなたに会うとき、あなたから見る私はこれまでと変わりません。
あなたの好きなお菓子も持って行きますし、あなたの話したいことをいつものように聞きます。
でも、私の中身は以前とは違う私になっています。
それでも、あなたがなるべく健やかで幸せでいられるよう祈っています。
どうかお元気で。
さよなら、お母さん。
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