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【冬コミお知らせ】と【同人活動の心の悩み】

タイトルの通りである。


冬コミは評論にて参加します。
12月30日の東ホール「ウ49a」です。深層心理の海を泳ぐです。


かねてより描きたかった「同人活動と心の悩み」についての本が出ます。やっとです。数年越しの思いです。
※頑張って原稿中です。どうにか間に合わせます。


『同人活動のお悩み、心理学で考えてみましょう。』A5/p60/800円

表紙です

 他人との比較、嫉妬、いいねやフォロワーなどの数を気にしてしまう、感想が欲しい…等 創作活動をする上で多くの人が抱える「心理的な悩み」にフォーカスした漫画です。自分自身の困りごとを整理し、視点を切り替えるために参考になる心理学の知恵を紹介します。
 メロンブックスと当サークルBOOTHにて通販予定。DL版も作るかも。

 ストーリーとしましては…
 同人活動で悩みを抱えてる主人公(非実在)が、ネットサーフィンしてたら心理学で同人活動してる人(実在)を見つけて、直接相談をしにいく…みたいな話。
 これは「心理学を用いて売れる本をつくる」「人の目に止まる設営方法を分析する」みたいなハウツー本ではなくて「なぜ本が売れないと落ち込むのか」「どうして他人と比較してしまうのか」みたいな部分を探ってく内容。ワークに近いかも。構造とか仕組みに焦点を当てることで「気づきのきっかけ」や「新たな発見」に繋がればいいなと思っている。
 実際にアンケートをとって、どういうことでみんな悩んでるのかな〜というデータ収集をしたかったのですが、いかんせん拡散力もないしフットワークも軽くないし、だったら過去の自分の悩みを参考にそれらしいキャラを作ってしまえばいいのでは? ということでオリジナルストーリーとして作り始めました。ページ数多くて頭痛いけど。本文頑張ろう。





【以下、同人活動と心の悩みについて】

 上記原稿をしていて「いやこんな本誰が読むねん」って気分になる瞬間がままあるのだけど、本当に傲慢だよなぁと思う。
 同人って「自分が好きだからやる」とか「楽しいから始めた」みたいな入り口を通ってくるのに、足を踏み入れた先で色んな人と出会って目撃して体験するから、次第に「売れてほしいな」とか「認められたいな」って気持ちを膨らませてしまう。手品みたい。視点がすり替わって当初の目的を見失ってる。
 こういうフェーズに移動した時「人間なんだもん仕方がない」とか「誰だって評価されたい」とか「売れたいと思っちゃ悪いか!」みたいな投げやりな思考に走る人少なくないと思うけど、別に投げやりになってもいいけど、すり替わった視点を正すことが先決なはずだよね? と思うんですよ。「自分が楽しいからやってるだけだった」とか「作ることが好きなだけで売れた売れないは関係ないよな」と振り返って持ち直すことができない人の多さって、そもそもやっぱり「好きとか楽しいは建前でしかなかった」もしくは「色々経験するうちに建前になってしまった」という部分にあるのかなーと思う。
 大事なのは「なんで建前を掲げる必要があったの?」ってこと(売れたい! とか目立ちたい! と明言できないのはなぜなのだろう?)、そして「なんで建前に変化しちゃったの?」ってことにある。(自分のためだった創作が、いつどうして他人のため、に変化しちゃったの? など)

 こういった「同人活動の悩み」みたいなことをnoteに書き起こしていると、案外反応が多くて驚きます。「スキ」をしてくださった方のページを覗けば「色々な境遇の方がいらっしゃるのだなー」と関心するのと同時に、「みんな同じような部分で躓いてるんだなー」とも思えて驚いたりもする。そういった人の一助となればと思いつつ冬の新刊を作ろうとしているけど、まぁ売れなくてもいいや。とも感じている。


 悩みは人それぞれだし、解決のために動くタイミングも人それぞれ。何十年も悩んで苦しんで「生きるのつらい」ってなるのもその人にとって大事な経験。たくさん悩み苦しんで、追い詰められて、そのうち「もういやだ」「解決させられるのであれば何だって取り組む」ってなる。そこに到達した人ってどん底まで落ちてるから「あとは成長するだけ」という未来が約束されてるんだな。もうそこまでいったらね、半ばお節介なアドバイスとかも全然意味をなさないの。だって本人が自分の力だけでなんとかしはじめるから。その人がようやく自分の人生を歩き出す瞬間なのです。外野は横から応援するぐらいのことしかできない。本人の人生は本人にしか歩めない。

 ここまで書いて何が言いたいかというと、そんな「同人活動と心の悩みについての本」なんて謳ってるけど、この本だけで解決させるなんて毛頭思ってもないし、もし私の本で解決させられる人がいるのなら、それは私の本が云々ってよりも、本人が「解決させるために動き出した」ということにパワーがあるのだぞって思う。だっておこがましいもん。誰かを助けたいと思うことって。傲慢なのよ。
 悩んでいる人に届いてほしいなーとも思うけど、そうでなくても平気。私が誰かのことを一方的な視点で「助けたい」とか「救いたい」とか、そういうエゴがあるから視点すり替わって「この本売れるのか?」なんて考えちゃうの。やめやめ。改めて私は「心理学が好きだから、面白いと思える本を作る」んだし「妥協せず完成させられたら、また一つ成長できる」と、信じている。だから描く。だから作る。そんでもってその自分の気持ちに賛同してくれる人がいたら嬉しいよね! ぐらいの気持ち。

 そんなわけで決意表明も兼ねてここに記す。反応があったら嬉しいしモチベにもなるけど、なくても大丈夫。自分との戦いである。


十二月十三日 べい