シルビア・ブラウン『あなたに奇跡を起こすスピリチュアルノート』
シルビア・ブラウン(1936-2013)は「全米最高の霊能者」といわれた女性。
個人でヒーリングやリーディングといった活動をするのみならず、警察や医者と協力して犯罪捜査や治療に参加したことでも知られます。
日本のテレビ番組で見かけた覚えもあるような…?
シルビアには子どものころから霊能力があったそう。8歳のとき、夜中にスピリットガイドが現れます。
彼女はこの守護霊をフランシーヌと名づけ、それ以来ずっと守護霊とともに活動をしてきたそうです。
本書はそのシルビアが生と死や人生の目的、あの世について語った有名な本。
全体的にユーモラスで謙虚なトーンがただよいます。重くない感じ。
本書でいちばん有名なのは44のライフテーマを扱ったパート。以下、そこをくわしく紹介します。
44種類のライフテーマ
人間は生まれる前にブループリント(青写真)を描き、それを達成するためにこの世界にやってくる。人生には目的があるんだと、シルビアはいいます。
これはブライアン・ワイス博士の退行催眠やチャネリング(引き寄せの法則のエイブラハムや、バシャールなど)などでも同じことが言われますよね。
シルビアに独特なのは、人生のテーマを44個にわけるところ。
膨大なデータから抽出していったところ、人が生まれる前に選ぶテーマは44種類にまとめることができるというのです。
人はこの44個のなかから2つを選んで人生を始めます。メインテーマとサブテーマみたいな感じ。2つのテーマは、お互いに相克する内容になることが多いらしい。
以下がその44個のテーマです。
活動家
美の追求者
分析家
旗をかかげる人
築き上げる人
触媒
理想のために戦う人
コントロールする人
感情的な人
なんにでも飛びつく人
ハンディキャップのある人
疑う人
ハーモニー
ヒーラー
人道主義者
完全無欠な人
知性
苛立つ人
正義
法を守る人
リーダー
孤独を好む人
敗者
人を思い通りに操る人
受け身な人
忍耐
利用される人
調停者
パフォーマンス
迫害される人
迫害する人
貧困
霊能者
拒絶
救助者
責任
スピリチュアリティ
サバイバル
自分を克服する人
寛容
犠牲者
犠牲を強いる人
戦士
勝者
被っている要素があるような気もしますが(旗をかかげる人とリーダーなど)、おそらく本質的なニュアンスが微妙に違っているのでしょう。
興味深いのはネガティブなテーマも多数存在していること。たとえば迫害する人、される人など。
これらも大きな視野(複数の人生あるいは世界全体)のもとで見るとポジティブな役割を果たすと、シルビアはいいます。
ライフテーマを変えることはできないとのこと。ただし、それを肯定的なかたちになるよう努力することはできます。
またシルビアいわく、人生からの出口は5つあるらしい。
人は生まれる前にいつ死ぬかも予定しているんですね(これはニール・ウォルシュの『神へ帰る』とも符号します)。
その予定日はぜんぶで5回。どこかでこの世を離れることになります。
44種類のライフテーマは本書の内容のうちの1パートにすぎません。他にも色々な内容が書かれています。たとえば…
・あの世について
・天使について
・自分の喜びを発見する方法
・周りの人とのつきあい方
・健康について
・10の代表的な恐怖とその乗り越え方
…などなど。
いい意味で深刻さのない、軽やかな良書でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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