歎きつつ ひとり寝る夜の 明くる間はいかに久しき ものとかは知る
書くのは抱えているのが怖いから、本を読むのはこの世界が怖いから、夜更かしをするのは朝が来るのが怖いから。全ては自分の弱さだと怪奇な誇りを内側に携え、何事も無いかのように息を吸って吐いている。倫理のバグを貞操のバグだと罵られ、聞き慣れた台詞を唱える勘違い野郎を肯定し受け入れたフリをする。けれども前者を認められたところでそれは社会から見放されたと同等の意があると理解し自己欺瞞に耽る。「愛が何だ」と言う割には愛するものが多過ぎて手に負えず、裏切られるくらいならと自ら離れる選択をし、