あっという間に死なないために〜『あっという間に人は死ぬから』〜【1月仕事・時間術チャレンジ16】
本日はまた「時間」つながりでコチラの本です。
でもこれ、時間の本じゃないな?
もっと本質的なことを話しているかもしれない。
わたし、この本を読んで思いました。
「やっぱ、仏教が最強じゃないの?」
時間の本かと思いきや、中身はすっかり哲学書かといった面持ちの内容だったんですね、本書は。時間の使い方がまずい、つまりやらないといけないことがあるのにやらないで他のことに夢中になろうとするのは、「何かかからにげている」のではないか? そうやって気をそらせて私たちは何から逃げているのか? 何を直視できないのか?
著者はこう結論づけます。
この話を聞いて私はブッダの話を思い出しました。
シャカ族の王族に生まれたゴータマ・シッタールダが城の東西南へ出て、老病死に出会ったという四門出遊のエピソードです。最後に北門から出て修行僧に出会い、出家を決めるという話です。
私の通った中学校は浄土真宗西本願寺派の学校でした。週に一度仏教の授業があって、なんとはなしに仏教の教えには触れていたんですね。もちろん、当時も、そして今もさして深く理解しているのではありません。でもこの世には苦しみしかない、という虚無主義に陥らず、どうせ死ぬのだから楽しくやればいいと楽観主義に逃げることもなく、ただただ淡々と毎日を過ごしていくことが一番大切なんだよね、ということを、なんとなく心に留め置いていたような気がします。
自分の存在を肯定できれば、あとは楽しんでも苦しんでも同じ、だと思います。
しかし、じゃあ、その自分の存在を肯定するってどうすればいいのよ、という問いが世の中にはあふれていて、さらにそれに対する答え、もしくは答えとおぼしきものがたくさん存在しています。どれが自分に合っているのか、自分はどうしたいのか、を決めるのが、結局は自分の持つ「価値観」になるようです。
本書の後半は、その価値観を探るワークが盛り込まれているので、迷いがあるならやってみるといいですね。でも人は自分にもウソがつけるのです。たとえ誰も見てないと分かっていても、なんだかカッコつけて本当に思っていることを表せない、そういうことってありませんか?
だから、「書く」ことが大事です。
本書では3行日記という手法も紹介されていますが、今月のチャレンジでも紹介した『書く瞑想』にあるように自分の内面を見つめること。内観と言います。そして、書き出すこと。瞑想と呼んでも、ジャーナリングといっても、なんでもいいのですか、やはり手書きが有効だと私は思います。情報をまとめるにはデジタルがよいですが、まだ自分が何を考えているのか分からない時はとにかく手で書き始めるのが一番です。
それがきっと、「言語化」ということにつながるのですね。
自分の価値観は本書でもページを割いて説明されています。とても抽象的でイメージといってもいい感じのものに思えます。右脳的な働きのようです。その中から少しずつ言語化して、また新たな理解を得て、そして次の行動へ進む。そのくり返しかな、と本書を読んで最後に思いました。
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