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行き詰まったら助けてくれるのは本だった 〜『悩める時の百冊百話』〜【夏休み新書チャレンジ26】

夏休み新書チャレンジ、とうとう本日で三週間、ラストの21日目です!
最後に何を持ってこようかと思いつつ、やはり本に関するもので締めたいな、と岸見一郎先生の『悩める時の百冊百話』を選びました。

岸見先生は、かの大ベストセラー『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』の著者です。あの青と赤の表紙の本を書店で見た方もいるのではないでしょうか? 

日本で心理学といえば、フロイト、ユングが有名でしたが、世界ではさらにアドラーを加えた三大心理学とするのが主です。そのアドラー心理学について日本でブームとなったきっかけとなったのが、上記の二つの本です。この『百冊百話』では、ギリシア哲学を専門とされていた研究者の岸見先生が苦難に遭遇したときに人生を救ってくれた本が紹介されています。

「研究者の先生ならお堅い本ばかりで参考にならないんじゃないの?」

と思う方もいるかもしれませんが、実はそんなことはないのです。いわゆる純文というジャンルに入る作品や哲学などの人文社会系の本が確かに多くはあるのですが、伊坂幸太郎『死神の浮力』や小川洋子『人質の朗読会』といった現代の作家の作品もあるし、大島弓子の『綿の国星』など漫画も入っていたりします。

「はじめに」で岸見先生はこう語っています。

「小説など文学書を多く引用するのにはわけがある。自分の人生でけいけんできることには限りがあるからである。他者の人生を追体験することから学べることは多い」

ここで語られているのは、「〇〇の教養」というような知識だけを求めて読む読書ではありません。岸見先生の場合は「人生の意味を求めて読む」わけだし、物語にどっぷり浸って現実逃避することだってあるわけです。私もよくやりますが……読書の目的はひとそれぞれ。それでまったく構わないのですが、自分の中のルールにばかりしたがっていては人生の幅というものが広がらない。そういうときは本書のような本で紹介されている本を選んでみるのもよいと思います。

これで今回のチャレンジは終了ですが、想定以上にやれたのでぜひ続けていきたいですね。実は新書に焦点を当てていたら、他の形状の本も読みたくなってしまいました。いや、まあ読んではいましたが。

私の夏休みはこれでおしまい、明日からは定例の仕事が復活してきます。またその生活の中でできることを継続したいと思います。

昨日のチャレンジはコチラ↓↓↓

今回の21日間計25冊のチャレンジはコチラのマガジンにまとめています↓↓↓


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