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【読書】未必のマクベス
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早瀬 耕
朝日新聞の書評での紹介があまりにもすばらしく、普段はこんな本買わないのだが(笑)←ハヤカワ文庫、思わず買ってしまいました。
一言で言うと、私はこのタイプはダメ。でも面白いことは面白い。究極の恋愛小説的に読めば感動するのかもしれない。
とにかく人が簡単に死にすぎるし殺しすぎる。その部分が全くリアリティが感じられないし共感もできず、なんか宇宙人が出てくるSFみたいな感じになってしまう。あとマクベスのストーリーを追いかけるような形で物語も展開するのだが、全くいらないと思う。あのマクベスで人が殺されたり殺したりされるのをなぞれは、そうなるのはわかるのだが、普通の社会ではそんなことは滅多に起ころない。まず自分が殺されそうだからと、相手を殺しにはいかない。普通警察に乗り込むだろう。
あと会社の中で人がどんどん死んだり失踪したら、警察が動くだろう。そんなこと全くすっ飛ばして話が進むのでなんかしらけぎみ。高校時代の初恋の人とまた出会ったと言う場面でも、相手は身を守るために名前も変えて顔も整形して…。顔の変わった初恋の人と会うってどうよ(笑)。性転換まではしていないが、やはりなんか変だと思うよ。そしてその人を守るために自分が死ぬんだけど、それもどうなの…。
面白いので(笑)、一気に読んでしまうのだが、自分の価値観とか普段の生活とは全く相容れないストーリーなので、これは評価できないなぁ…。なんかとても勿体無い気がする。もう少し普通に書けば、とても面白いエンタメだったろうに。
東南アジアとかによく旅行行っている人が読めば、現地の様子や食事なども出てきて楽しいのではと思われます。