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プロダクトマネージャー1年目がタクシーアプリ『GO』の英語化対応をやってみた話

GO株式会社(旧 株式会社Mobility Technologies)に入社し、タクシーアプリ『GO』のプロダクトマネージャーになり、早いものでもう1年が経ちました。inrkです。

この1年で様々な案件に携わらせていただいていて、面白さと難しさは紙一重だなあと思いながら日々プロダクトに向き合っています。
直近担当した案件について、本当に多くの学びや知見が得られたので、振り返りがてら書いてみたいと思います。


前身の『JapanTaxi』アプリのクローズに伴い、今年2月に『GO』の英語化対応とベースタクシー配車機能リリースを行いました。

もしこれから海外言語対応をする予定がある方がいたら、少しでも参考になる部分があればなと同時に、同じような経験をされた方がいたらあるよね〜と温かい目で見ていただけたらとても嬉しいです笑

英語化対応について

『GO』では、配車機能をメインに英語化対応をしました。(弊社内ではフェーズ1と呼んでいます)

例:タクシー到着予定の画面

最終的にやったことの一部を抜粋してみました。

  • 翻訳対象範囲を決める

  • 『GO』の画面洗い出し

  • 日本語の英訳対応

  • Terminology(用語集)の作成

  • keyの設定

  • 開発環境に取り込み

  • 開発環境で画面上の崩れや日本語英語の混在を確認、修正

  • 社内の有識者にFBレビューもらう

などなど

直面した課題の一部

英語化対応について、日本語を英訳対応するだけでは?といったイメージを持たれがち(私もその1人でしたw)なのですが、やってみて反省点や苦労した点がたくさんありました。
その中でも、ユーザーアプリ観点から、少しだけ触れてみたいと思います。

①対象となる画面の洗い出し

『GO』は多くの機能が備わっているため、画面数が多いです。さらに、1つの画面でも、本当に多くの表示パターンがあったりします。
そのため、洗い出した箇所の漏れが多くあり、開発進めながら当初の想定よりも相当多い画面数の翻訳が必要だなとわかったりしました。
さらに1単語 or 1文章ごとのKey設定作業も必要で、非常に膨大な量のKeyを設定いただいていました。(これが本当に大変、、!開発、デザイナーの皆様ありがとうございましたm)

例:1つの画面における、Key設定が必要な部分(網掛け)



②Terminologyの用意

Terminology=用語集のことです。
たとえば、『GO』を開いた画面でいうと、「今すぐ呼ぶ」「AI予約」の固定文言やサービス文言、タクシー業界用語など、日本語を英語でどう翻訳するか、など決めておくのです。
『GO』は、上でも少し触れましたが数多くの機能があり、画面数も多く、同じ文言が複数の画面で使われています。また、タクシー業界ならではの業界用語も非常に多くあります。
会社として、どの翻訳を採用するかを決めておかないと、翻訳会社に依頼したとしても最終的な翻訳チェック時に、何を基準にOKなんだっけ?となりがちです。
この画面とあの画面で同じ意味だけど違う翻訳になってる、この言葉、なんて訳したら良かったんだっけいうことがよくあり、そこで役に立つのが用語集なのです。
この用語集の準備がプロジェクト途中になってしまい、後々手戻りなど本当に苦労しました笑

Terminologyの例:

  • 待ち合わせ番号(日本語):Confirmation number(英語)

  • タクシーを呼ぶ(日本語):Request taxi(英語)


③開発環境での画面確認
最終的に、開発環境に取り込んでみて実際の画面で英語を確認すると、起きがちなのが、文章が長すぎて入らない、視認性が良くない といった事態です。よく言われているのは、英語は日本語の1.5倍の文章量がある、なんて言われたりします。
(英語化はテストも本当に大変、、画面ごとに英語対応されてるか、表示の崩れがないかなど、QAの皆様、丁寧なテスト実施をありがとうございましたmm)
短い文章で、英語ネイティブの方が使う、かつ伝わる英語にするにはどうしたらいいか、と毎日英語と向き合っていました。


フェーズ1リリースまでは、とにかくがむしゃらに使ってくださるユーザーのことを念頭に、プロジェクトメンバー一同、リリースに向けて進めていましたが、今は当時の課題の振り返りから、多くのチームにわたるメンバーの知見、ご協力のもと、社内での英語化対応の仕組みがどんどん出来上がってきています(本当に大感謝です)


ベースタクシー機能について

また、英語化対応と同時に横須賀基地への配車機能をリリースしました。みなさんもご存知かもしれませんが、横須賀基地への行き来ができる人は限られていて、基地関係者など入稿証を持ったユーザー、タクシー事業者だけが基地内に入ることができます。
『JapanTaxi』アプリからのアップデートで、『GO』では実際の基地内の乗り場を指定して配車できるようになりました。

この機能を作るにあたって、本当なら実際に乗り場を見に行きたいところでしたが、もちろん基地の入稿証を持っていないため、中に入れません。
そこで、毎日基地へのタクシー運行をされている事業者さんご尽力のもと、助手席や後部座席に座らせていただき、基地への入り口近くまで実際に運行してもらいながら、基地内の乗り場の様子や普段の運用、ユーザー傾向など、疑問点を質問させていただく機会をいただきました。
最終的に自信を持って機能リリースできたのは、まさに事業者さんのご協力あってのことでした。(本当にありがとうございますmm)


ユーザー向けアプリの機能ですが、こうやって事業者さんと一緒にプロダクトを作っていけるのも、『GO』ならではの面白さだなと本当に感じています。


最後に

最後になりましたが、改めて、プロダクトマネージャーとしてのいろはから学び、この1年で案件を複数担当させていただいたことで、少しずつですがプロダクトマネージャーとしての経験を積んでいっています。
今日お話した『GO』の英語化対応も、まだまだ課題が多くあり、今後も順次対応されていく予定です。
また、『GO』だからこそできるサービス、ソリューションがまだまだ多くあるように日々感じているので、さらなる利便性の向上や社会課題の解決に向けた貢献がよりできるような、プロダクトマネージャーになっていけるように一層頑張っていきたいと思います。


GO株式会社では、一緒に働く仲間を募集しています。
プロダクトマネージャーという職業、またはGO株式会社の取り組みに少しでも興味を持ってくださる方がいらしたら、カジュアル面談も行っていますので、お気軽にご連絡いただけると嬉しいです。


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