【納得】甲子園の売り子が勤務時間が終わっても、すぐに店に戻らなかった理由
私は野球が好きなので、プロ野球や高校野球に関わらず野球観戦に足を運ぶ。
今もプロ野球の開幕と高校野球のセンバツが近づいてきて、胸が躍る日々だ。
いつだったか、甲子園で阪神戦を見ていたときのことだ。
ビールの売り子さんがビールを売るために、私の座席付近をウロウロしている。
本当は飲みたいのだが、700円という金額になかなか手が出ない。
周りの座席の人は何回も買っているが、私は我関せずと売り子さんと目を合わせないようにしていた。
時と場合によるのであろうが、この日はビールの売り子さんは、9回表が終わったらお店に戻ることになっていたらしい。
9回表が終わり、売り子さんがお店に帰る前の行動が衝撃的だった。
なんと、買った人ひとりひとりにお礼を言ってまわっていたのだ。
甲子園という場所だから、常連さんがいるわけでもない。
その日限りの出会いがほとんどであろう。
しかし、その売り子さんは、何人にも
「これでお店戻るので。今日は買ってくださりありがとうございました。」
と一声かけていた。
誰が買ったかをしっかり覚えているだけでもすごいのに、
声をかけてまわる姿に感動を覚えた。
でも、この売り子さんから大切なことを教わった。
その"わざわざ"が大切なのだ。
あるとないとでは、印象が全く変わる。
私の仕事にも、取り入れてみたい。
足を運ぶ大切さ。
お金を稼ぐよりも、足で稼ぐ姿勢。
私はビールを我慢して浮いた700円をコンビニで募金した。