裏切りの青春時代(小規模)
こんにちはぁ〜たいきです〜
僕は中学時代、持久走が嫌いだった。嫌いな持久走はだらだら友達と走る。
同じような思想を持った友達に「ゆっくり行こうぜ」とそそのかし、一緒に走っていた。
しかし奇妙なことにラスト100mで僕はいつもダッシュしたくなるのであった。
一緒に走ろうと言われていた友達も慌ててついてこようとするが急なペースの変化と相方の裏切りに思考と体力が追いつかない。
結果僕はその友達には勝つのである、毎回毎回。
自分は持久走が嫌いなんだとずっと思っていた。ところが、考えてみると実際は違ったっぽいのである。
記憶の脚色により持久走自体が嫌いだったから友達とだらだら走っていたと勘違いしていたが実際は全力で走って負けるのが嫌いだったのだと思う。
負けたことがないので負けるのを恐れていたというのが正しいかもしれない。
正面切ってぶつかって敗れるのが怖いから友達を甘い嘘で自分の土俵に誘い込み、そいつにだけ勝つことで自尊心を保つ。鬼畜の所業である。
つくづく自分は「やなやつ」だなと感じる。「卑怯」とか言い出すと自分に対してかける言葉にしては強すぎる気がするので「やなやつ」としておく。
sneakyぐらいがちょうどいいかもしれない。
いつから全力でぶつかるのをやめたのだろうか。
いつもどこか余力を残しているもしくは、負けてもしょうがない状況、確実に勝てる状況でしか戦わなくなっている。
そういうメンタルが今の自分の1つの側面を形づくっている気がする。何がきっかけなんだろう。それを思い出したらまた書いていこうかなと思う。
それにしても僕に持久走で負け続けた彼は地元宮崎から遠く離れたこの大阪で案外近くに住んでいる。本当にたまたま。
あの時どんな気持ちで俺と一緒に走って毎回負けてくれたのだろうか。いつか聞こうと思っているけど、彼と会うたびに彼女とか結婚とか答えの出ない議論に終始してしまう。
あいつ新しい彼女できたかな?