言いづらいけれど、結婚式行きたくないです

書く部のお題より、「賛否両論ありそーなこと」をお借りしてお届け。


ついに来たか。一件のLINEに思わず身構えた。
同級生から、結婚式の招待があったのだ。

そろそろ来るだろう。とは去年くらいから薄々勘づいていた。
26歳のわたし。時代的に薄まってきたとはいえ、
20代後半=結婚に踏み切るベストタイミング
なんて風潮はまだまだ根強いらしい。

それを証明するかのごとく、ここ1.2年で耳にする機会が激増した言葉がある。
「〇〇(同級生の名前)結婚したらしいよ。」
地元の友だ何人かで集まった日、一度は話題に出るほどだ。

わたしは人づてに結婚報告を聞くにとどまっていたけれど、親しい友だちの中には実際に式へ参加した子もいる。
こうなれば、時間の問題だろうと思わざるを得ない。
いつか来るだろう結婚式のお誘いに、頭を抱える日々を過ごしていた。

もし誘われたら、どうやって断ろう・・と考えて。

薄情者め!と罵られるかもしれない。
でもわたしは結婚式というイベントがどうも好きになれないもので。
今日はこの場を借りて、結婚式へのモヤモヤを存分に語らせてもらう。

会場の雰囲気が死ぬほど苦手

社交性を産道に落っことしてきた人間なので、日頃から人付き合いには悩みがち。
社会になんだか馴染めない最たる要因もそこにあると確信している。
そんなわたしにとって、結婚式の会場なんてトップ・オブ・居心地わるい。

26年も生きていたら、少ないながらもパーティーの類に参加したことはある。
高校の卒業記念パーティー、成人時の同窓会的なやつ、親戚の冠婚葬祭・・。
申し訳ないのだけれど、いずれも楽しみ方がわからなかった

人が多すぎて、誰と話せばいいのかわからない。
仮に話せたとして、何を話せ・・以下同文。
というか、参加者に親しい人はほんの一部しかいなくて。
大半は知らない人なんだから、盛り上がる方が難しいだろう。
オロオロしている間に、数少ない顔見知りは、別の人と楽しげに話しているじゃないか。

こうしてわたしは会場の空気と化す。
呆然と立ち尽くし、料理をつつくだけの存在に。
まあ、輪に入ってくのが苦手で食事を取るのすらも遠慮するんだけど。
本当はおいしいはずなのに、会場にいると味なんて大してわからないし。

終わるころには、どっとつかれ果ててしまう。
だから、結婚式への参加は考えただけで気が重くなる。

お金も時間もかかる

ケチと思われるかもしれないけれど、参加するだけで出費過多になるのも参加を躊躇う理由のひとつ。
手ぶらはご法度で、ご祝儀が必須。
普段着で行けるもんじゃないので、ドレスやらメイクやらも用意しないといけなくて。
さらに、遠方の場合は交通費だって自腹じゃないか。

何もかもの値段が凄まじく吊り上がる昨今、出席を吟味するのは仕方ないとすら思う。
それなのに、お金を理由に断る=マナー違反みたいなあの風潮は一体なんなんだ。
無料で参加できるわけじゃないのなら、欠席の理由としては十分にまかり通ってほしい。

参加でも欠席でも、気を遣う

結論、参加してもしなくても、めちゃくちゃ気を遣う。
というのが結婚式を好きになれない最大要因かもしれない。

欠席なら、角が立たないようお断りの連絡を入れる。
わたしも件のお誘いは欠席を決めたけれど、文面はそれなりに悩んだ。
今は関わりのない同級生なので、遠方に住んでることを理由にすれば断りやすかった。
それでも一定の心苦しさは感じたし、気を遣ったことに変わりはない。

参加するにしても同様で。
ご祝儀いくら包んだらいいの?なんて一番の問題なのに、相談しづらい。
それだけじゃなく、ドレスコードも悩ましい。
場所によっては宿泊の手配とか、仕事のスケジュール調整も発生する。

わたしがひねくれているだけだったら申し訳ない。
けど、果たしてこれは、喜ばしいイベントなんだろうか?
結婚の報告自体は、素直にうれしい。(まあ今のところ結婚への焦りがないからかもしれないけど)
相手との関係性にもよるけど、お祝いの出費があること自体も嫌じゃない。

でも、結婚式を手放しで肯定する気持ちにはなれなくて。
というか、当人にとっても結構ハードそうに思える。
結婚式の準備で疲弊している新婚夫婦って、あるあるネタにすらなってるし。

絶対に出席しない!断固反対!だなんて極論をいうつもりはない。
だけどもう少し、参加しないことで感じる心苦しさがなくなってほしいと思う。
「結婚式は素晴らしい」って価値観を目の当たりにすると、まだこのモヤモヤを主張しづらい。

まあ、人生の節目だし、思い入れが強くなるのも理解できるけれど。
いざ自分が結婚することになったら、やっぱり式挙げたい!なんて思うのかもしれない。
もちろんその時には、参加したくない派も尊重しよう。


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