
巻かない、まかないオムライスの作り方
薄い卵に巻かれたオムライスだけが、オムライスではありません。
インスタ映えが当たり前になってきた世の中ですが、自分のために作る料理まで、それほど写真映えにこだわる必要はないと思います(といいつつ、写真に撮ってますが)。
また、オムレツをのせたタンポポオムライスなんてのも世の中にあるわけですが、あれは卵の量が必要ですし、技術力も要求されます。
巻きたくない、とはいえ、無理せずトロトロしたオムライスが食べたい、という思いを叶えるべく、巻かなくてもおいしい自分のための賄いオムライスのレシピを紹介してみたいと思います。
ちなみに、オムライスとしての最低限の体裁を整えているだけにすぎませんので、ご自身で作るときは、具をどんどん足してもらえればいいと思います。
また、材料とかは、記事の最後のほうに書きますので、オムライスの作り方にかこつけた読み物だと思っていただければ幸いです。
では、さっそく。
ニンニクを炒めます。
すでに、茶色く焦げていますが、ニンニクは適当に切ります。
もちろん、一定の大きさとか、芯の部分はとったほうが焦げないとか、色々な注意点はあるでしょうが、そんなものは気にしません。
なぜなら、自分用(まかない)だからです。
油については、後で入れるご飯のために、少し多めに入れておきます。
(理想としては、まんべんなくご飯に油がいきわたることですが、豚肉を入れたら油がでてきますので、ご飯の量に合わせて、気持ち多めぐらいにしておいてください)
とはいえ、大さじで言えば、2杯とかでしょうか。
まぁ、ヘルシーさを考えて少なくしすぎなければ大丈夫です。少し油がたまっているな、ぐらいでいいんです。
豚肉を投入します。
ちなみに、イノシシトトラでは、極力包丁をつかいません。
もちろん、大半の食材では切らないとならないので使いますが、パックに入っている既にある程度切られている肉なんかは、そのまんま入れてしまいます(面倒くさいからです)。
さらに、みじん切りにした玉ねぎを入れて炒めます。
肉は少し茶色く焦げる直前ぐらいが、うまみがでてくるメイラード反応があっていい具合です。
とはいえ、玉ねぎにしても、なんとなく色が変わってくれば問題ないでしょう。
多少炒め方が足りなくて玉ねぎが固くても、歯ごたえがあってよいです。
続いて、冷蔵ないしは、解凍したごはんを入れます。
ご飯の量は、通常食べる量でかまいません。ご飯茶碗一杯とかありますが、食べる分だけです。ご飯が少なければ具だくさんに感じるだけで、何の問題もありません。
ちなみに、二人分の量をつくったので少し多めのごはんが入れられています(さらに、中途半端に余ったご飯も発見してしまったので、事実上2,5人分くらいになっています)。
ご飯の色が変なのは、玄米入りだからです。
たまたま冷凍庫に眠っていたご飯を解凍しただけですので、お気になさらず(さらに書きますと、余っていたので、仙台麩を粉々にしたものも入れています。実は、オムライスは何を入れてしまっても合う魔法のメシなのです)。
ご飯を入れた後のポイントですが、お酒を少量いれると、ご飯がほぐれて良い感じです。
無ければ水でもかまいませんが、アルコールと違って揮発しずらいので、水っぽくならないように注意してください。
詰め替えてしまっているので、ラベルと中身は別物になっています。
ご飯をならしていきます。
ちなみに、火力はずっと中火です。
ご飯に火がまんべんなくあたるように、とにかく平らにします。
均一に火があたらないと、べしゃっとしがちですので、ポイントがあるとすればこのあたりでしょうか。さくり、さくりと木べらでかきまぜながら、平らにする作業を繰り返します。
個人的には、コメがパリパリになるぐらいまでやるのが好みです。
塩、コショウを入れます。
ポイントは、平らに広げた状態で、まんべんなくうっすらとかけることです。
一か所に調味料を入れてしまうと、濃い場所と薄い場所ができてしまいますし、味の調整がききづらくなりますので注意してください。
これに、プラスして砂糖をかけます。
砂糖は、2つまみぐらい、で大丈夫です。
入れすぎると甘くなるので、足りないかな、と思うぐらい。
これがいわゆる隠し味、というやつになります。だから、一か所に2つまみぐらい入れて、まぜまぜすればあっという間に隠されてしまいます。
また、木べらでまぜて、平らにならします。
ここで、火を消します。
ケチャップを先にいれるようなレシピがありますが、火を入れ続けることでパサパサになってしまうので、イノシシトトラでは、もちゃっと感をだすため、あえて、火を消したあとの余熱だけで、ケチャップとソースを合わせてなじませることにしています。
さて、改めて、この下味をつけた状態の炒め飯に、ケチャップと、おたくふくソースをいれてしまいます。
ケチャップは、円を描くように全体に。
おたふくソースは、Cの字をかくように、一部のみ。
ケチャップが尽きてしまって、うまく円を描けていませんが、このあたりの描き方で、味を調整してください。
あとは、余熱がたっぷり残っている状態で、木べらでかきまぜたり、フライパンを返しながら混ぜていきます。
フライパンの余熱が無くなってくると、コメの滑りが悪くなりますので注意です。
十分にまざったら、皿に盛ります。
続いて、卵です。
冒頭でも書いた通り、薄い卵ではなく、かといって、オムレツでもないやり方となります。
卵二つを割り、白身がそれなりに切れるように混ぜます。
そして、フライパンを思いっきり熱します。
火加減の確認としては、フライパンの上空に手を広げ、感じる熱さで状況を把握するといい感じです。
熱くなければ、まだ適していない、ということです。
洗い物が面倒くさいので、さきほどのケチャップライスでつかったフライパンをそのまま流用しているのは、インスタ映えしないので内緒です。
油の中に入っている内容物が、ぷちぷちと音を立てているぐらい熱くなったところで、溶いた卵を一気にいれます。
ここからは時間との勝負になります。
一気に入れて、箸でフライパンの卵をこすってください。すると、なんとなくスクランブルエッグ風の状態になっていきます。
塊が増えてきたところで、卵をフライパンの端に寄せていきます。
余熱で一気に卵が固まっていきますので、すかさず、ケチャップライスの上にスライドさせて落とします。
まだ生っぽいかも、と思っているぐらいでちょうどいいです。どうせ、日本の卵は生で食べてもお腹を壊しません。そう思っている間に、卵は固まっていくのです。ええ、そうですとも。
豪快に、皿に落としてください。
ちなみに、オムレツをのせて切り広げるタンポポオムライスなるものは、最低でも卵は4つぐらい必要ですし、牛乳とか入れたり油を増やしたりしないと美しくなりませんので、要望があったら(ってないでしょうが)、いつの日にか思い出とともに書かせてもらえればと思います。
これに、ケチャップなんぞかけますと、オムライスらしさがでてくるのではないでしょうか。
完成です。
オムライスって土曜日の昼ごはんにでるとうれしいですよね、という某番組を見ていて、そうだったかも、と思ってついつい作ってしまいました。
オムライスを構成するのは、好きな具を炒めて(玉ねぎと肉ぐらいはほしい)、ご飯も炒めて、ケチャップ(個人的にはおたくふソースも)を入れて、卵をかけてしまえばオッケイという代物です。
イノシシトトラでは、料理が最低限その料理としての体裁を保てる構成要素をなんとなくポイントとして書きつつ、今後も、ウチではこんな料理つくってます、と伝えられればいいな、と思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
では、また。
〇材料
・卵 2個 (Mサイズ。卵が好きな人は沢山使ってください)
・玉ねぎ 1/2個 (といいつつ適当)
・豚肉 50グラムぐらい(好きな量。鶏肉でも牛肉でもなんでも)
・油 少々
・ご飯 茶碗1~2杯分 (これも、余っているご飯で。炊き立てを使う必要はありません。むしろ、柔らかくなりすぎるので、余っているものでいいです)
・塩 コショウ 砂糖 (ご飯の量に応じて適当)
・ケチャップ おたくふくソース(適量。重ならないように円を描く量)