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一つ一つの経験がちゃんと自分を育てていく

学校や職場に所属していたときは、成績やお給料という目に見える形で頑張ったことが報われていた気がします。ところが、出産して子育てや家事をしていると、これがなかなか報われないんです。やって当たり前ということで、できることといえば、自分で認めてあげることくらいです。「わたしはよく頑張っている」とできていることを認めてあげることが大切なのでしょうが、日常を送っているとついつい忘れがちです。

ところで、出産して病気をして仕事復帰もできず、家庭しか居場所がなくなってしまった時わたしは軽い絶望感に苛まれました。「おうちにとじこめられた」と感じてしまったのです。外で、仕事ができる旦那さんを羨ましく思ったものです。

退院して実家で療養しているとき、家庭以外の居場所が欲しいと思い、精神科デイケアというところに行ってみました。リカバリーやWRAPというプログラムを受けてみました。プログラム自体は自分と向き合うことができ楽しかったのですが、友達ができることもなく、孤独だなと感じて数ヶ月で行かなくなりました。

そのあと地域活動支援センターというところに通ってみました。ここでは話ができる人も何人かいて、それなりに安心して過ごすことができました。クッキーやスイートポテト、チーズケーキなどお菓子を作ったりしていました。でもここで仲良くなった友達とは結局疎遠になりました。実習で来ていた精神保健福祉士を目指す女の子とは仲良くなって、今でもたまにですがLINEをします。

東京に戻って転院し、また精神科デイケアに通うことにしました。今度こそは友達ができるといいなとおもったのですが、ここでもやっぱり仲良くできる人が少なく、数ヶ月でやめました。せめて10回は通おう、次は20回と、頑張って通っていましたが、なかなか馴染むことができませんでした。地域活動支援センターや自立訓練施設、若者向けのフリースペースも見学は行ったものの、ピンとこず、結局通うことはなかったです。就労移行支援事業所にも4つ見学に行きました。その中でここならいい感じとピンときたのが、いま通っている就労移行支援事業所です。お友達はできないけれど雑談ができる知り合いはたくさんできました。

お友達が欲しいなと思っていたときはなかなかできなかったのですが、別にいいかなとおもうと気持ちが少し楽になりました。入院していた時のお友達とは疎遠になることなく、連絡をとりあっています。ただ会う頻度は減りそうです。この友達とどのくらいの頻度で会うかも、けっこう悩んでいた時期があるのですが、いまは、タイミングが合ったときでいいのかなとゆるーく考えています。 

精神科デイケア、地域活動支援センター、就労移行支援事業所、その他もろもろ、いろんな居場所があるとおもうので、一つが合わなくても次を探していけばいいなと私の経験からおもいます。

いまは自分に合った就労移行支援事業所に通えているので悩むことが減りました。この調子で通い続けていきたいです。

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