見出し画像

①UIデザイナーがロードマップを作成する方法

SaaSのプロダクト開発の要であるプロダクトロードマップ。基本的にはプロダクトマネージャーが作ることが多い。

(プロダクトロードマップについては、自分と一緒に働いているスーパーPMの西岡さんの記事がとても参考になるのでリンクを貼っておく。)


だがしかし、プロダクトデザイナーとしてはロードマップで決まっている定型テーマの機能をただデザインするだけでは不十分。デザイナーとしての価値を出すためには、不定形テーマの問いを発見し探索していく必要がある。
ここでは具体的にデザイナーがどうすればプロダクトロードマップに影響を与えられるのかを書いていく。

その前にまず、「ロードマップはPMに任せてデザイナーは機能改善のデザインしていればいいのでは?」という疑問に答えようと思う。何個かあるが1番の理由は、デザイナーだけが真にユーザーの体験価値から「ありたい姿」を探求し、提案できるからだ。
PMではどうしても事業計画やグロースモデル、ステークホルダーなどの影響の中でロードマップを作り上げることになる。そこから一歩引いて、純粋に「ユーザーの求める体験」「プロダクトのありたい姿」をイメージから作り上げることができるのがデザイナーだ。

しかし、あなたは日々のロードマップに載っている機能改善のデザインに追われていないだろうか?不確実性のある不定形テーマなんて考える余裕も暇もない!と心の中で叫んでいるかもしれない。

そんなあなたに、私が実践しているロードマップの定型テーマのデザインに追われながら、不定形テーマを探求する方法を書いていく。

1. 午前中に探求時間を入れる

これは私の平日のスケジュールである。10:00〜13:00を探求時間に当てているのが分かるだろう。これは完璧にブロックする必要はなく、別の予定が入っても問題ない。重要なのは、自分のルールとして午前中を不定形テーマを探求する時間に使うことを明確にしチーム全員に発表すること。
これが第一のステップとなる。

ちなみに、午前中なのは「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」という本を参考にしている。営業時間は全てミーティングで埋まっていて作業時間が夜しかない!と困っている方もぜひ読むことをオススメする。


2.隔週でミーティングをする

PMとエンジニアを巻き込んだミーティングを隔週で入れよう!ミーティングのタイトルは「〇〇〇〇の未来」くらい、不確実性が高い方がいい。30分程度でランチを食べながら気軽に聞いてもらい、雑談しながらフィードバックをもらおう。

これはPMやエンジニアとの摩擦を減らす効果もあるし、一緒に未来について考える場にもなる。方向性が間違っていても、PMやエンジニアにフィードバックをもらいながらすぐに調整できる。PMの事業計画と合っているかのすり合わせもできる。

不定形テーマにおいて、失敗する一番の原因はデザイナー1人で突っ走ること。プロダクトはチームでしか作れない。デザイナーが考える「ありたい姿」をチーム全体で共有しながら進めていくことが重要。
最初の問いや未来の姿のイメージを作るのはデザイナーの仕事だが、登り方はPM・エンジニアを巻き込んで議論していこう。


最後に

長くなったので、この記事はパート①とすることにした。今回は具体的な時間の作り方が中心になっている。
人は怠け者である。特に私はめんどくさがり屋だ。なので、不定形テーマは強制的にやる仕組みを作らないと出来ないことに気づいた。仕事の価値を上げていくことは、仕組みを作ることと同義かもしれない。自分を信じては失敗するのだ。(戒め)

パート②はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?