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非連続な成長の秘密:「打席」と「失敗」のデザイン
スタートアップやSaaS業界にいると、よく「非連続な成長」という言葉を聞くことになります。スタートアップは「資金調達」と引き換えに「非連続な成長」を求められます。小さな会社が大企業と戦うためには、圧倒的な成長スピードが唯一の武器だからです。
では、非連続な成長とはなにか?
事業における非連続な成長とはワクワクする未来(北極星)から逆算して、みえていない領域に挑戦し、非連続な事業成長を達成することです。
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非連続な成長の要は「打席」と「失敗」
非連続な事業成長を達成するためには、それを実行する組織のカルチャーと、メンバー自身の非連続な成長が欠かせません。
しかし、日々のタスクやプロジェクトに対応していると、どうしても連続的な売上やプロジェクトのリリースに目線が下がっていきます。
Webデザイナーなら来た案件を打ち返しているだけ、UIデザイナーならロードマップ通りに進めているだけであれば、連続的な成長にとどまります。
さらに、一般的なマネージメントは「きちんと管理し、失敗を減らす」ことに注力します。目標設定を行い、アウトプットを管理し、1on1でモチベーションを管理し、OJTで失敗しないように教育します。
これでは非連続な成長は望めません。
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非連続な成長には、みえていない不確実な領域に挑戦する成長機会「打席」と、「失敗」がとれる環境を創ることが不可欠です。
「打席」と「失敗」をデザインできている組織・カルチャーが、メンバーを成長させ、非連続な事業成長を実現します。
非連続な成長を目指す組織のリーダーシップとは、前線で解像度を高め、成長できる「打席」を整え、「打席」を譲ることです。さらに、「失敗」を起こせるリスク管理やカルチャーづくりがメンバーの育成の要になります。
非連続な成長はつらい
非連続な成長は事業にとっても個人にとっても魅力的ですが、現実はつらいことの連続です。不確実な中でこれでいいのか不安を抱き、10回やって1回成功するかどうかの茨の道です。
それでも、北極星を目指し非連続的な成長に挑戦するには、メンバー全員が圧倒的なオーナーシップ(当事者意識)を持っていることが前提になります。
非連続な成長にオーナシップを持って楽しめるかは、
目標とそのためのやり方をすべて自分で決めること。
気軽に相談でき、短期間で挑戦して失敗できる環境をつくること。
の2点がとても重要です。
非連続な成長を目指している組織やリーダーは、ぜひ取り入れてみてください。
最後に、株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井正氏の名言で締めくくります。
・10回新しいことを始めれば9回は失敗する。
・失敗に学ぶことと、リカバリーのスピード。これが何より大切である。
・人生でいちばん悔いが残るのは、挑戦しなかったこと。